ボクは常々クロフェスを「アイドル」「ファン」「運営スタッフ」の3者すべてが「楽しい」と思えるイベントにしたいと思ってきた。そのどれか一つが欠けても駄目。それが良いフェスの条件だと思うんだよね。
もちろん、みんなが同じように満足いく状況を作るというのは簡単ではない。でも、やっぱりボクはそこを目指したい。ボクはクロフェスを最低10年は続けたいと思っているからね。毎年、お台場で行われている世界最大のアイドルフェス「TOKYO IDOL FESTIVAL(TIF)」にも負けない魅力のあるフェスにするために、今回もその3つのバランスは意識していきたいと思っている。
今回のクロフェスには、AKB48やNMB48、STU48のメジャーアイドルはもちろん、#ババババンビやJamsCollection、iLiFE!といった10代の若い子たちに絶大な人気を誇るグループも数多く出演する予定。アイドルって別にテレビに出ているグループだけがすごいってわけじゃない。テレビに出ていなくたって、ライブの集客力が半端ないグループもたくさんいるんだ。
今回、ボクが最も注目しているのが「47都道府県のアイドルさん会いたいしん」という企画。ざっくりいうと、47都道府県のご当地アイドルがクロフェスに大集合するの。これは、ボクが長年やりたかった企画でアイドルフェスでは史上初の試み。47都道府県すべてだよ!? これは、ほんとにすごい。正直、むちゃくちゃ大変だった。
まず、これだけインターネットやSNSが発達しても、ご当地アイドルを探すのってかなりハードルが高いんだ。公式サイトをもってないアイドルや情報をそもそもあまり発信しないアイドルは全国にめちゃくちゃいるからね。だから、これまでどのフェスもやってこなかったんだと思う(笑)。かなり困難な状況だったけど「日本ご当地アイドル活性協会」のサポートも得ながら、各地方と連携をとり、少しずつ説得をして、やっと実現した企画なんだ。
そもそもだけど、ご当地アイドルって都会で活動しているアイドルと違ってやっぱりどうしても活動は広がりにくい。だからグループを組んでみたものの、その地方での活動に限界を感じて、解散とか活動休止になることは決してめずらしくない。ボクは、以前からそんなご当地アイドルの現状を「なんか悲しいな」と感じていたんだよね。