子宮頸がんは30代後半~40代に多く、子宮体がん、卵巣がんは50代に多く発症します。いずれのがんも年々増加しているため、病気の特徴を知り、早期発見・早期治療を心がけることが大切です。週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は毎年、全国の病院の1年間の手術数を調査しており、創刊22年目を迎えた2024年版では、2022年1年間に実施された手術数のランキングを掲載しています。ここでは、「子宮・卵巣がん手術」の全国ランキングをお届けします。
【病院ランキング】子宮・卵巣がん手術数が多い病院1位~40位はこちら(全4枚)
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週刊朝日ムック『手術数でわかるいい病院』は手術数を指標とした病院選びガイドとして2003年に創刊し、今年は22年目となります。各種のがん、心臓病、脳疾患、首・腰など、治療法別に31種類の設問が異なる調査用紙を作成し、全国4000を超える病院に対し約2万5千枚を配布。2023年9月から24年1月までの調査期間に回答のあった病院を、全国、地方別にランキング化しています。のべ4901病院を掲載しています。
今回紹介するのは、「子宮・卵巣がん手術」。子宮頸がんは、子宮の入り口(子宮頸部)にできるがんであり、その多くは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスへの感染が原因で起こります。30代後半~40代に多く、初期には症状がほとんどありませんが、がんが進行すると不正出血やおりもの、下腹部の痛みなどの症状がみられます。
子宮体がんは、女性ホルモンと関わりの深いがんとされ、肥満の人、出産経験のない人、50歳以上の閉経後の人に多い傾向があります。
卵巣がんも、50歳以上の閉経後の人に多く、発症には排卵回数が多いことや不妊、子宮内膜症などが関係しているといわれています。また、「遺伝性乳がん卵巣がん症候群(HBOC)」という、遺伝的な要因で起こるものも2割程度あるとされます。
専門医による「子宮・卵巣がん」のくわしい解説はこちら(https://dot.asahi.com/articles/-/210874)
【取材した医師】
順天堂大学順天堂医院 産科・婦人科教授 寺尾泰久 医師
≪子宮・卵巣がん手術・全国ランキング≫
1位:がん研有明病院(東京)/549件
2位:兵庫県立がんセンター(兵庫)/324 件
3位:名古屋大学病院(愛知)/313件
4位:埼玉医科大学国際医療センター(埼玉)/299件
5位:慶応義塾大学病院(東京)/277件