小島よしお(写真:Pasya/アフロ)

日本を飛び出して世界へ?

 「週刊SPA!」元副編集長で芸能デスクの田辺健二氏は小島の今後をこう分析する。

「一発屋芸人というポジションをすんなり受け入れつつも、決して“芸人”という枠にこだわらず、自分の芸を真摯にアップデートさせた末に“芸人とは別次元の存在”になりつつあるのが小島さんのすごいところ。もともと小学校の教師になるのが夢だったため、教育分野との親和性は高かったと思いますが、それでも子どもたちのアイコンになるまでには相当な努力を重ねてきたはず。自身の著書では彼の代表的なギャグである『ピ~ヤ』を『比止』とし、『比べるのをやめること』と解説。完全に後付けらしいですが、自身のギャグに磨き続けた結果、偶然かもしれないですが本当の意味を見つけたという展開は、子どもたちの学びにも通じると思います。今後は日本を飛び出し、世界中の子どもにも笑いと学びを届ける存在になっていくのではないでしょうか」

 ブレークしたギャグを捨てずに、地道に芸歴を重ねてきた小島。人を傷つけない芸風やクリーンなイメージも相まって、まだまだ人気は続きそうだ。

(丸山ひろし)

暮らしとモノ班 for promotion
2024年この本が読みたい!「本屋大賞」「芥川賞」「直木賞」