2024年4月の北海道内は、今年初の20℃以上を記録的に早く観測したり、史上最も早い夏日となったりと、気温の高さが目立ちました。5月の道内も、気温は平年より高めとなる見込みです。しかし、日によって気温に大きな差が出ることもあるため、服装選びなどに注意が必要です。
今年初の20℃以上は各地で記録的に早く観測
4月に入り、道内では上空に暖かい空気が入った6日頃から気温が顕著に上がりました。
札幌上空約1,500m付近に5月下旬並みの暖気が流れ込んだ7日には、道内で気温が最も高くなった紋別空港で21.3℃と、道内で今年初の20℃以上を観測しました。
翌日(8日)には、札幌で統計史上4位、網走で統計史上5位、旭川で統計史上1位の早さで20℃以上となりました。
14日には函館と室蘭で統計史上2番目に早い20℃以上を観測しました。
16日は稚内で20.4℃と、統計史上最も早い20℃以上で、さらに4月の統計史上最も高い気温となりました。
史上最も早い夏日に 4月の北海道なのに真夏日も
14日には帯広で26.1℃など、道内で今年初の夏日を観測し、統計史上最も早い夏日となりました。西よりの風が日高山脈を吹き降りたことでフェーン現象が発生し、気温が上昇したと考えられます。
札幌や岩見沢は15日、旭川は16日に今年初の夏日となり、どちらも統計史上1位の早さでした。
また、27日には紋別地方の遠軽町生田原で30.1℃を観測し、道内で今年初の真夏日となりました。これは北海道での観測史上2番目に早い記録でした。
5月の気温はどうなる?ゴールデンウィークの天気も
先月25日に札幌管区気象台から発表された、向こう1か月の天気傾向では、5月の気温も4月同様に平年より高めとなるでしょう。
しかし、この先1週間を見てみると、日によって気温に大きな差がありそうです。
2日(木)と3日(金祝)の最高気温は、全般に平年より5℃前後高く、広い範囲でぽかぽか陽気となりそうです。4日(土)以降は、道央や道北、オホーツク海側を中心に、最高気温は平年並みか低くなる所が多いでしょう。稚内と網走では日中でも気温が一桁にとどまる日がありそうです。
日々の気温の違いが大きくなるため、服装選びや体調管理に注意が必要です。
ゴールデンウィーク期間中(6日まで)の北海道内の天気は、日差しのある日が多く、全般に行楽日和となりそうです。稚内と網走では雨の降る日がありますが、外出に影響が出るほどの雨の量とはならない見込みです。
7日以降は雲に覆われ、広い範囲で雨が降るでしょう。