天皇、皇后両陛下(撮影/写真部・東川哲也)
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 2019年5月1日午前0時、天皇陛下が即位し、「令和」が始まった。5年前の「あのとき」を振り返る。

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 東京・皇居の周辺は、この日の午前中から多くの人でにぎわっていた。

 午前10時半から始まった最初の儀式は、新天皇が皇位の証しとされる剣や勾玉(まがたま)、天皇と国家の印鑑である御璽(ぎょじ)と国璽(こくじ)を受け継いだことを公に示す「剣璽(けんじ)等承継の儀」。

 続いて午前11時10分すぎから、新天皇が「おことば」を述べる「即位後朝見(ちょうけん)の儀」が行われた。

 陛下は「日本国憲法及び皇室典範特例法の定めるところにより、ここに皇位を継承しました」と宣言。「憲法にのっとり、日本国及び日本国民統合の象徴としての責務を果たすことを誓い、国民の幸せと国の一層の発展、そして世界の平和を切に希望します」と、即位後初めての「おことば」を述べた。
 


 5月4日には、新天皇と新皇后が初めて国民の前に姿を見せる一般参賀が、皇居で行われた。

 この日も朝から、新しい天皇、皇后両陛下ををひと目見ようという参賀者の列が東京駅まで伸び、参賀者は14万人に達した。平成の最後の一般参賀の約15万人に迫る勢いだった。

 皇后雅子さまは鮮やかな黄色のローブモンタントに身を包み、にこやかな表情で参賀者に手を振った。

 この日の東京は、最高気温が24.8度と夏日に迫る晴天。体調を崩す人も続出し、救護テントに入りきらず、地面に敷かれたシートの上で横になる人もいたほどだった。

(AERA dot.編集部)