引きこもっていた長男が、ハロウィンのときに作ったお菓子。指(!)ですね。意外とおいしかったです

 お子さんが何らかの体の不調を訴えて、たびたび学校を休むようになったときには、まず「うちの子はしっかりと自分の気持ちを言えているだろうか?」と振り返ってみてください。「なんかあった?」とオープンクエスチョンで聞いてもなかなかすぐには答えられない場合が多いので、まずはクローズドクエスチョンで「昨日の給食は全部食べた?」や、「昨日は寝れた?」「おなか空いてない?」などの質問で会話を始め、様子を見てから、その後の言葉をつないでいくと、少しずつ話してくれるようになります。

 そして、お子さんの気持ちを引き出す質問に答えてくれた、お子さん自身が言語化できた、というときには「話してくれてありがとう」「言うのは勇気がいったよね、その勇気すごいよ」とねぎらってあげることで、お子さんは自分の気持ちを少しずつ表現して伝えられるようになります。

 その際に、「自分で抱えるとどんどんたまってしんどくなるから、いつでも聞くよ」「お母さんに話すのが嫌だなと思ったら紙に書き出しても頭がスッキリするからやってみるといいよ」などと、ため込まない方法を伝えてあげるのも手です。

 親だから子どもの苦悩を全部解決してあげる必要はないですし、いずれは自分で解決方法を見つけないと自立できませんから、不登校はある意味、成長のチャンスでもあるのです。そう捉えることで不登校のお子さんを持つお母さんやお父さんも、少し肩の荷を下ろせると思います。

 言語化や表現力は急には身につきません。不調でお休みしているときは、ゆったりと親子の会話の時間をつくってみてくださいね。

 次回は5月21日配信。「そのとき、子どもの頭の中で起こっていること」をテーマにお話しします。

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