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この先の北陸地方は、気温が平年より高いでしょう。例年ゴールデンウィークの頃から熱中症による救急搬送事例が報告されています。暑さに身体を慣らす暑熱順化を急ぎましょう。また、近年は梅雨入り前の5月でも大雨事例が複数発生しています。こちらの方も早めの対策をするようにして下さい。

最新の3か月予報 熱中症対策や農作物の温度管理を万全に

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4月23日、新潟地方気象台は、「北陸地方の向こう3か月の天候の見通し」を発表しました。そのポイントは、引き続き「暖かい空気に覆われやすいため、向こう3か月の気温は高い」ということです。

地球温暖化や終息に向かうエルニーニョ現象の影響等により、全球で大気全体の温度がかなり高い傾向が続いています。昨年(2023年)の夏は記録的な猛暑となりましたが、今夏も熱中症対策や農作物の温度管理等に十分な注意が必要です。

熱中症警戒アラートの発表基準未満でも救急搬送者多数 死亡や重症事例も

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グラフは、熱中症の救急搬送者数のシーズン計(富山県の日別症状別搬送数の過去3年のデータ使用)をアラートの発表有無で振り分けたものです。棒グラフのピンク色はアラートが発表されなかった言わばアラートの発表基準未満の「暑さ指数(WBGT)33未満」での対象日の搬送人数、同様にして赤色は前日17時または当日5時にアラートが発表されていた対象日の搬送人数を示したものです。

2021年や2022年は、救急搬送数や死亡・重症者数ともに、ピンク色に相当するアラートの発表基準未満の方が人数が多くなっています。これは、熱中症警戒アラートが発表される「暑さ指数(WBGT)33以上」の基準に達する以前に、実況では既に危険な暑さになっていることを示すものです。

環境省では、暑さ指数(WBGT)が28以上の場合、室温が上昇した屋内や炎天下では、運動を伴わない場合でも熱中症患者の発生率が急増するとしています。この時期は、まだ身体が暑さに慣れていません。例年ゴールデンウィーク中には救急搬送の事例が必ずと言っていい程あります。熱中症の救急搬送者数はゼロがベスト。少なければ良いという問題ではありません。皆さんで取り組んで身体を暑さに慣らす暑熱順化を早期に進めていくことがとても重要です。

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温暖化の影響で大気中の水蒸気量も増加か 梅雨入り前でも大雨への備えを

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地球温暖化の影響で気温は上昇傾向、大気中の水蒸気量も増加傾向にあるとされています。北陸地方の梅雨入り平年日は、6月11日ごろとされていますが、2021年や2023年の近年は5月でも大雨事例が複数ありました。特に2023年の5月7日は、金沢・富山で日降水量がともに100.0mmを超え、5月の歴代1位を更新しました。5月を北陸全体で見ると、降水量は平年より多いのに、日照時間も平年より多く、一見矛盾するかのような短期集中の極端な天気傾向が顕著に現れていました。

暑さ対策に加えて、大雨への備えも進めておきましょう。ハザードマップや万一の際の避難場所をあらためて確認しておくのが安心です。ハザードマップは、自宅周辺で浸水(河川浸水・高潮浸水など)の可能性がある場所や、土砂災害(崖崩れ・土石流・地すべりなど)の危険性の高い場所を把握することができます。

自宅付近の避難場所や避難場所までの避難経路を知っておきましょう。河川が増水した場合や高潮・高波でも安全に避難できるかを確認し、予め複数の避難経路を確保するようにしましょう。場合によっては、自動車による避難が既に危険な場合もありますので、徒歩で避難するケースも想定しておきましょう。周辺地域で過去に起きた災害を把握し、どんな災害が起こりやすいかを事前に確認しておくことも大切です。