フィルダーに続く存在としてはロッテ、大洋(現DeNA)、ヤクルトで活躍したレオン・リーの息子であるデレク・リー一塁手が当てはまる。父親がNPBでプレーしていたことで日本にも長く住んだ経験を持つデレクは帰国後に野球選手として成長し、1993年のドラフトでパドレスから1巡目(全体14位)指名を受けて入団。チーム傘下のマイナーで順調に成長し、球界屈指のプロスペクトとなった。1997年にメジャーデビューを果たすとそのオフにトレードで移籍したマーリンズでブレイク。レギュラーの座を掴み、2000年からは4年連続で20本塁打、70打点以上をマークした。

 2003年のオフにカブスにトレード移籍すると、さらに成績が上昇。2005年にはリーグ最多の199安打を放ち、打率.335で首位打者にもなった。突出したシーズンはこの年ぐらいだが安定した活躍を続けメジャー15年間通算で1959安打、331本塁打、1078打点、104盗塁という数字を残している。

 その他では、巨人でプレーしたミッキー・ブラントリーの息子であるマイケル・ブラントリー外野手も見事な活躍を見せた。父親のミッキーは1993年の途中に巨人の助っ人に故障者が続出したことで来日したが、わずか13試合の出場で打率.182に終わるなど、正直なところ覚えているファンも少ないはずだ。メジャーでもマリナーズで実働4年間で295安打、32本塁打、125打点と決して一流とは言えないようなプレイヤーだった。

 だが、息子のマイケルはメジャー屈指の好打者として活躍。主要なタイトルこそないものの、オールスターに5度、シルバースラッガー賞に1度選出され、インディアンス(現ガーディアンズ)時代の2014年には打率.327、20本塁打、97打点、23盗塁をマークしてシーズンMVPの投票で3位に入ったこともある。通算15年間の成績は1656安打、129本塁打、720打点、125盗塁。アストロズでプレーした昨季限りで現役を退いている。

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ヤクルト助っ人の息子もドラフト1巡目指名でプロ入り