朝日新聞出版(本社・東京都中央区)は、2023年に休刊した日本最古の総合週刊誌「週刊朝日」の歴史を1冊に凝縮した書籍『週刊朝日101年史』を3月に刊行しました。事前に予約注文を受け付けての限定販売でしたが、刊行後も問い合わせが続き、日本経済新聞の「春秋」で取り上げられたこともあって、再販売を求める声を多くいただきました。そのため、増刷を決定。新たに2024年4月10日(水)から予約受付を開始し、8月1日(木)に再販売予定です。期間を限定して予約のみの販売となりますので、ぜひ書店やASA(朝日新聞販売店)でご予約をお願いします。予約の締め切りは6月28日(金)です。
この記事の写真をすべて見る大正11(1922)年2月に創刊した週刊朝日は、読者に支えられて、幾度もの天災や戦争、不況も乗り越え、101年余の歴史を刻みました。1950年代には100万部超を発行して“国民雑誌”とも言われましたが、2023年5月末で休刊。この書籍には、通巻5843号から選りすぐった表紙や記事、名物企画を満載しています。担当編集者だけが知る好評連載の秘話も多数掲載。
本書は、カラーグラビア16ページを含め全416ページ。主な内容は次の通りです。
カラーグラビア
表紙に見る週刊朝日の101年 ほか
1章
1970~2023年の全号主要見出しと記事ダイジェスト
・1970年代
『辛抱と長蛇』のEXPO24時間
三島由紀夫の死
衝撃の総括「連合赤軍」事件
ルバング生き残り兵の28年
スプーン曲げ “超能力ブーム”に終止符
ナリタ腕ずく開港の3日間 ほか
・1980年代
田中角栄緊急インタビュー「総理に指導性など要らんよ、キミ」
パリ留学生バラバラ殺人「下宿に踏み込んだら鍋に肉片が残っていた」
ついに摘発!!「三越」岡田茂 ハチャメチャ社長犯罪の全貌
「江崎グリコ」若社長誘拐の疑問点を洗う
三井物産マニラ支店長誘拐事件 送りつけられた若王子氏の“指なし”写真と声の謎
天皇崩御 がんとの闘い111日 いま明かすその語られざる部分 ほか
・1990年代
略奪と暴行のクウェート 日航スチュワーデス恐怖の人質日記
皇太子、小和田雅子さん 身内も欺いたスパイと追跡の日々
関西大震災 生と死の境界 壊滅した都市・神戸
全貌解明オウム事件 我が子を救うため偽装入信した母の700日
神戸の小六児童惨殺事件「酒鬼薔薇」中学3年生の戦慄
大蔵省の崩壊 自殺したノンキャリアが前日に漏らした言葉 ほか
・2000年代
米国多発テロ 富士銀行700人の明暗分けた「三つの選択」
ブッシュ帝国の戦争 現地発・狂暴フセインの末路
宝塚線脱線事故 JR西が育てた「安全軽視」社員たち
「発掘!捏造あるある大事典II」それだけじゃない、納豆ダイエットの大ウソ
東京・秋葉原通り魔事件 加藤智大容疑者 「無二の親友」が明かした犯行直前の一問一答
芸能界「ドラッグ&セックス」スキャンダル 酒井法子「薬物逮捕」の衝撃 ほか
・2010年代
村木厚子・厚労省元局長を罪に陥れようとした特捜検事の「恫喝」「脅迫」「甘い言葉」
3・11東北関東大震災「奇跡の生還」本誌記者福島・宮城・岩手・青森踏破ルポ
追悼 吉田昌郎・福島第一原発元所長 本誌だけが知る「遺言」
過激派組織「イスラム国」人質事件 後藤さんの死、便乗する人たち
“ヘイト殺人鬼”植松聖容疑者の虐殺願望
平成以降最悪テロ 京アニ放火殺人、本当の動機 ほか
・2020年代
コロナ緊急調査 医師1200人アンケート 「アベノマスクは不要」
東京五輪2020+1 競泳 池江璃花子 奇跡の復活支えた「手のひら」の超絶技術
安倍元首相銃撃事件 山上容疑者狂わせた「母子の呪縛」 ほか
2章
百花繚乱、機知縦横 好評連載再録と担当者が明かす秘話
・司馬遼太郎「街道をゆく」
・開高健「ずばり東京」「ベトナム戦記」
・連載小説の系譜 吉川英治、獅子文六から松本清張、池波正太郎、渡辺淳一まで
・「週刊図書館」
・嵐山光三郎「コンセント抜いたか」
・内館牧子「暖簾にひじ鉄」
・東海林さだお「あれも食いたい これも食いたい」
・田原総一朗「ギロン堂」
・山科けいすけ「パパはなんだかわからない」
・デキゴトロジー
・神足裕司・西原理恵子「恨ミシュラン」
・ナンシー関「小耳にはさもう」
・山藤章二「ブラック・アングル」「似顔絵塾」 ほか
3章
敗戦のどん底から“百万部時代”の雑誌ジャーナリズム
・「グッド・ルーサー(善敗者)たれ」と説いた戦後の週刊朝日第1号
・東条大将の自決を目撃す
・鬼の扇谷正造編集長と新米記者たち
・愛慕としのびよる死 太宰治に捧げる富栄の日記
・徳川夢声 連載対談 問答有用(第十四回)橋本凝胤
・永田町のペテン師たち
・新・ニッポン風船旅行最終回 ほか
4章
創刊から、昭和の敗戦まで
・関東大震災 大阪への第一報をもたらした記者の艱難辛苦
・昭和恐慌、農村の疲弊から血盟団、5・15事件へ
・2・26事件の戒厳令下も続く大衆化路線 その中で「事件」は起きた
・「わたしのあなた」事件 思ふ男を絞殺し死體に愛欲の刃『血文字お定』が捕らはれる迄
・太平洋戦争開戦 電撃特集 一億鉄火の鏑矢 海軍大将 高橋三吉
・「昭和防人の歌」に詠まれた戦時下の市井の人たちの心情
・鈴木必勝内閣の誕生 敵前政変も強力政治へ一躍進
・「戯曲 ポツダム記者会談 一幕二場」 ほか
『週刊朝日101年史』
定価:4950円(本体4500円+税10%)
再販出来日:2024年8月1日(木曜日)
https://publications.asahi.com/product/24577.html