札幌市議会議員・成田祐樹氏が「予定のマイナス3億円より下方修正して4億円前後かなと。資金残があるので税投入はしばらく無いです」と赤字額が膨れ上がっていることを認める発言もしている。
「経営難もあるだろうが芝生の状態が悪いのも看過できないこと。サッカーのトップリーグが開催されるには劣悪すぎる。一歩間違えば選手生命に関わるような事故に繋がりかねない。選手は宝であり、彼らに何かあったらどうする気なのかとも思う」(コンサドーレ担当記者)
3月10日の浦和レッズ戦ではピッチ上に茶色の部分も見かけられ、レッズ選手が立て続けに負傷交代をした。芝生の状態との因果関係はわからないが、「思った以上に芝の状態が悪かった」という声が両チーム選手から上がっていた。
「春先は雪が残ったり日照時間の問題もあり芝生の育成が難しいのも理解できます。しかし2001年の開場から同様の方式でやっているのだから言い訳にならない。選手が最適なコンディションでプレーできるようにするのは当然のこと。経営難は関係ないことでドーム側の責任は大きい」(Jリーグ選手の代理人)
ドームは野球で使用される場合は人工芝だが、サッカーでは「ホヴァリングサッカーステージ」と呼ばれる天然芝が使用される。試合ではドーム外で育成されている天然芝ステージが使用時には屋内へ取り込まれる方式だ。育成、使用に関しては莫大な経費がかかることは想像に難くない。
「同様の悪コンディションが続くのならドームを本拠地として使用する意味がない。選手、ファン、関係者からはドームへの失望と諦めも感じられつつある。『旧本拠地・札幌厚別公園競技場や道内の他会場でやった方が良い』という声まで出ている」(コンサドーレ担当記者)
札幌厚別公園競技場はコンサドーレ創設時から使用しており、「聖地」としていまだに愛されている。また現時点でも3000人収容の練習場・宮の沢白い恋人サッカー場を「改修で何とかならないか?」という人もいるほどだ。