安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて"真実"のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「新入学」。かつて引っ越しの関係で友達がまったくいない学校へ進学した経験があるクロちゃん。普通であれば多少心細くなりそうなものだが、クロちゃんはまったくそうならず、逆に強気になり、同級生を見下していたという。クロちゃんが語る、スーパースター気取りだった「新入学」エピソードとは?
* * *
今年もあっという間に4月に突入。「新入学」のシーズンがやってきた。新しい環境になるわけだから、ワクワクしている人もたくさんいるだろうね。でも、中には「友達できるかな」とか「勉強についていけるかな」って少し不安になっている人も少なくないはず。
ちなみに、ボクの場合、「新入学」で思い出深いのは、中学校と短大の時だね。小学校卒業と同時に引っ越しをした関係で中学校は友達が一人もいない学校へ進学。短大も同じように、地元である広島じゃなく、京都の学校に進学したから最初は友達がいなかった。短大では初めての1人暮らしもスタートさせたし、家族もそばにいなかった。どちらも環境が大きく変わったから、すごく鮮明に覚えているよ。
慣れない土地で友達や家族がいない。そんな状況なら、多感な時期だし、多少は心細くなるものだろうけど、ボクはそんな気持ちには一切ならなかった。なぜか当時のボクは自分をものすごい「ハイスペックな人間」だと思い込んでいたから、妙な自信みたいなものがみなぎっていたんだよね。つねにプラス思考だったし、友達ができなくても「別にいいや」くらいに捉えていたの。だから、同級生全員を「ボクはお前らとは違うんだぞ」ってかなり見下していたのを覚えている(笑)。今振り返ると相当ヤバいやつだよね。
そんな風に考えてしまった要因はいくつかある。まず、中学校の時を振り返ると、小学校までのボクは広島ではわりと都会のほうに住んでいたの。前述したように、卒業と同時に引っ越しを経験。都会から、かなり田舎の中学校へ進学したんだ。この「都会→田舎」への環境の変化が、ボクをそんな思考にさせた大きな要因だと思う。