ミステリアスでエキセントリック
ドラマウォッチャーの中村裕一氏は栗山の魅力と今後についてこう分析する。
「彼女はやはりドラマ『六番目の小夜子』の津村沙世子、映画『バトル・ロワイアル』の千草貴子、映画『キル・ビル』のGOGO夕張といった、ミステリアスでエキセントリックなキャラのイメージが強いですが、そのキャリアは実にバラエティーに富んでいます。11年ほど前にインタビューをしたことがありますが、『昔は妖怪・お化け・殺し屋という人間ばなれした役が多く、最近だんだん人間らしい役をやらせてもらえるようになりましたが、バラエティーに富んだ役を演じることは決して嫌いではありません』と語っていました。その言葉通り、現代劇から時代劇まで、作品世界の中でしっかり息づくことのできる、貴重な存在の俳優の一人だと思います」
30代最後のラストスパートをかける栗山が、「大奥」でどんな芝居をみせてくれるのか目が離せない。
(高梨歩)