「米国はマウンドが硬く、日本に比べてボールも大きいのでグリップをしっかりしないと抜けちゃう。ひじに負担が掛かるんですよね。シカゴは春先寒いので調整に神経を使う部分があります。しっかりケアして中5日で1年間投げられれば2ケタ勝利はついてくると思います」(同)
松井は楽天の守護神で通算236セーブをマーク。実績は申し分ないが、メジャー公式球への対応力が懸念点か。昨年のWBCで侍ジャパンに選出されたが1試合登板にとどまった。
「150キロを超える直球は十分に通用すると思います。フォーク、カーブを投げますが、生命線のスライダーでどれだけ空振りを奪えるか。リリーバーは直球以外にストライクを取れる球種が大事になってきます。メジャーの打者は直球に強いので、変化球でカウントを整えられれば、登板数を重ねられるでしょう」と分析する。(ライター・平尾類)
※AERA 2024年4月1日号より抜粋