俳優として朝ドラへの出演を果たし、BE:FIRSTのメンバーとしても快進撃を続ける三山凌輝さん。その前人未到の道のりに迫った。AERA 2024年3月25日号より。
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太陽のような人だ。登場とともに現場が華やぎ、笑いが絶えない撮影になった。
「近くにコミュニケーションが取れそうな人がいるのに、コミュニケーションを取らない時間があるのが気持ち悪い。常に『何か話題がないかな』っていうことを探っているかもしれません(笑)」
俳優として目標の一つにしていた朝ドラへの出演が決まった。4月1日スタートの「虎に翼」で三山が演じる主人公・猪爪寅子の弟・直明は、純粋な性格で家族想い。責任感が強く、家計のために自分を犠牲にする一面があるという。
「自分で言うのもなんですけど……」と前置きし、「僕の性格まんまですよね(笑)」といたずらっ子のような表情を浮かべた。
「『虎に翼』は僕が出演させてもらったドラマ『生理のおじさんとその娘』のスタッフの方が多く携わっています。その方たちが『直明にぴったりだ』と思ってくれてたら嬉しいです」
他にも公開作品を控え、役者として飛躍の時を迎える。BE:FIRSTのメンバーとしても、初のドーム公演を成功させるなど、破竹の快進撃を続けている。
「『虎に翼』で主人公を演じる伊藤沙莉さんのお兄さんであるオズワルドの伊藤俊介さんはBE:FIRSTのファン。BE:FIRSTをきっかけに話題が広がることも多い。両方の顔に興味を持ってもらえるのはすごくありがたいですが、がっかりされないよう自分を戒める瞬間でもある」
「二つの軸が良い影響を与え合っている」と言い切る。
「役者としてもアーティストとしても世界に行く。僕がやろうとしていることは前例がないので、自分で切り拓いていかないといけない。周りの人にもたくさん助けてもらってきました。少しずつお返しができている気がしますし、まだまだ一緒に多くの景色が見られるはずです」
(ライター・小松香里)
※AERA 2024年3月25日号