2024年2月中旬にかけて北海道で観測された記録的な暖かさについてまとめました。道内は、19日には多くの地点で2月の最高気温を更新しました。オホーツク海側の紋別と湧別では17.1℃まで上がり、2月の道内最高気温を14年ぶりに更新しました。しかし、2月下旬になると上空に寒気が入り、22日には札幌周辺で大雪となりました。
最高気温の記録多数 道内史上最高気温も
2月の北海道付近は、6日頃まで上空に強い寒気が流れ込み、函館では3日に今シーズン一番の冷え込みとなるマイナス10.4℃まで気温が下がりました。
しかし、7日頃からは寒気が弱まりました。
寒気が緩んだことで最高気温も平年並みかやや高めとなる日が多く、札幌では7日から20日にかけて14日連続で、室蘭でも5日から20日にかけて16日連続で最高気温がプラスとなり、2月上旬から中旬にかけての時季の連続プラス気温の最長記録となりました。
なお、13日から15日にかけてと、18日から19日にかけてはこの時季としてはかなり暖かい空気が流れ込みました。特に18日から19日にかけては上空約1500メートルに5月中旬並みの異例とも言える暖かい空気が流れ込みました。
このため、19日にはオホーツク海側の紋別と湧別で共に17.1℃を観測。2月のこれまでの道内最高であった15.8℃を14年ぶりに更新しました。これらの地点を含む、道内の気温を観測しているアメダス138地点(タイ記録含む)で2月の最高気温を更新しました。
2月下旬は一気に冷え込む 札幌では今シーズン一番の大雪
昨年2023年は記録的な雪解けの早さでした。今年も急激に積雪が減るなど、例年の冬とは異なる状況となったためこのまま雪解けかと思われましたが、2月下旬になると北海道付近には上空に再び強い寒気が流れ込み、桜の咲く頃の気温から一気に真冬の気温に引き戻されました。
この寒気の影響で22日には札幌で36センチの雪が降り、今シーズン一番の大雪となりました。小樽でも37センチの大雪で、2月の日降雪量の統計史上5番目に多い雪となりました。小樽は、11日に116センチあった積雪が一時64センチまで減りましたが、23日にはこの雪で再び100センチを超えました。