旬カラーは、渋いカーキ・ブラック・ブラウン。旬シルエットは引き続きスポーティ&ユルっとリラックス。

今夏は各地で記録的猛暑で残暑厳しいのでは? と予想していた方多いと思います。意外にも8月下旬から涼しくなり、秋物ファッションへの切り替えが追いつかなくなりそう…でもご安心を。今秋のトレンドと言えば、カラーはいたってベーシック、アイテムも懐かしいリバイバルものもあるようなので、手持ちのアイテムに「一工夫」や「ちょい足し」で初秋は乗り切れそうです。でもリバイバルアイテムの「落とし穴」にはご注意を! 一歩間違うとアレ?古い?な印象に…ちょっとした工夫で秋の旬ファッションを楽しんでみませんか。

カーキ・ブラック・ブラウン…渋すぎる旬カラーには「ちょい足し」を。

カーキと言えば、定番のカーゴパンツやミリタリージャケットを思い出しますね。流行に関係なく愛され続けるベーシックアイテムの色として、すっかり定着しています。
今年はトレンドカラーのひとつということで、定番アイテムの他、ニットやシャツなど様々なアイテムがバリエーション豊かに登場しています。カーキ好き(筆者も!)には嬉しいニュース。
でもスモーキーカラーのカーキはニットやシャツなど顔まわりに合わせると、肌色をくすませる危険性を孕んでいます。
そこで一工夫。まずはメイクですが、発色の良いレッド系のリップカラーで顔色を良くキリッと。そしてストールやネックレスなどで、顔のそばに明るい色を「ちょい足し」して下さいね。パール系は明るい白なのでお勧めです。ストールはカーキと相性の良いピンクやオレンジ系がお勧めです。ブラックやブラウンをトップスに合わせる時も同様にそれぞれのカラーと相性の良い明るいカラーをお顔まわりに合わせてみて下さい。

ガウチョ、ワイド、パンツはこのどちらかにするだけで今年らしいスタイルに。ただし足元など合わせ方・着方にはご注意を。

今年の夏、最も流行したアイテムと言えばガウチョパンツ。秋も引き続き人気ですね。初めてガウチョパンツを見たとき、アレ?これ昔流行ったな、と思った方はもしかしたら筆者と同世代⁉︎
最初は80年代に流行った、ガウチョパンツより短い丈の「キュロットスカート」。いわゆるニュートラ・ハマトラファッションの中のスタイルでした。細身のロングブーツを合わせるのがお決まりのスタイル。次に流行したのは2000年代前半。サブリナパンツなどの足首が見える短め丈の「クロップド丈パンツ」が大流行し、その中のバリエーションとしてゆったり太めの現在のガウチョパンツに近いパンツが流行しました。この「太めクロップドパンツ」にはフクラハギのあたりまでのミドル丈ブーツを合わせるのがベストコンビでした。
では、2015秋ののガウチョパンツの足元は? 今の時期は断然スニーカーとスリッポン。寒くなったらブーツはレースアップやサイドゴアなどのマニッシュなショートタイプが今年らしいようです。
ワイドパンツもしかり。古くは80年代後半からのイタリアンブランド全盛期(アルマーニやマックスマーラに代表されるいわゆるイタカジ)のしなやかな上質ウール素材のセンタープレスワイドパンツ。そして、やはり2000年代後半のワイドバギーデニムの流行がありました。
今秋大流行の兆しの2015版ワイドパンツは、あくまでスポーティでカジュアル。柔らかいウールや厚手コットンなどのカジュアル素材でスニーカーを合わせる時もヒールを合わせる時も丈はくるぶし丈。前回の流行時のような高いヒールが隠れる長めの丈はどうやらNGなようです。
懐かしいアイテムなので、当時流行した時のものをお持ちの方は復活させてみて下さいね。ただし靴と丈にはくれぐれもご注意を。「おしゃれは足元から」とよく言われますが、足元を新しくするだけで手持ちのアイテムが新しく生まれ変わるかもしれませんね!
ちなみに、「ガウチョ」の語源ご存知ですか? 南米アンデス山脈などで17〜19世紀にかけ牧畜に従事していた民族の名前がガウチョでした。そのガウチョの人々が作業着として着ていたズボンが現在のガウチョパンツと似ていたことから、名付けられたそうです。覚えやすく親しみのある響きですよね。

全身ユルっとスタイル、太って見えないか心配。キーワードは「こなれ感」。

最近の女性のファッションは、年々ユニセックス化が進んでいます。女性の社会進出が進み、もう女性らしさを「武器」に戦う必要がなくなったからでしょうか?オシャレをした時、気になる目線は異性から同性へ。自分が着たいものを着る! 同性の友達(ネット上も含めて)にオシャレと思われたい時代が到来したのです。
身体のラインを強調するスタイルは「頑張り過ぎ!?」と敬遠される一方、ダイエットに励んだり少しでもスタイル良く見せたいという女心は健在。ちょっとした工夫でスタイルアップを目指したいですね。ユルっとサイズを着ても手首や足首など細い部分は強調するのもひとつです。シャツやニットは必ず腕まくりして手首は見せて。パンツにトップスをインする時は全部きっちり入れず前だけちらっと入れウエストの細さをさりげなく演出。などなどちらっとさりげなくが、大事です。
最近のファッション雑誌に頻出しているキーワード「こなれ感」をちょい足しするのが、復活アイテムを最新アイテムにし、又スタイルアップできるポイントのようですね。筆者も、丈や足元、着方を工夫して旬ファッションに挑戦しようと思います!