<ライブレポート>betcover!!がビルボードライブに初登場 堂々たるパフォーマンスで圧倒し次は横浜へ

 betcover!!が、初となるビルボードライブ公演を2月18日に開催した。

 唯一無二の音楽性と抜群の存在感で、今、国内外から注目を集めるバンド・betcover!!。今回は【七人】のタイトルを掲げ、その名のとおり、フロントマンでボーカルの柳瀬二郎を筆頭に、ギター、ベース、ドラム、キーボードに加え、サックス、ピアノから成る7人編成でビルボードライブ大阪に登場した。

 開場中から期待に満ちた1stステージは、冒頭、心地のいい緊張感も漂わせ、柳瀬のボーカルとピアノが流麗に響いて耳を奪うと、そこからは大所帯だからこその濃密なバンドアンサンブルや、彼ららしい妖艶な歌謡のムードなどで多面的に。エッジーなキーボードや華やかなサックス、歌うギターや弾けるピアノに、人々の体も揺れてボルテージも上昇。歌声も鋭く放たれ、7つの音が絡み合えば、ストロボも点滅してスリリングなシーンも目に焼きついた。

 また、リズム隊が駆り立てるナンバーでは柳瀬が指揮をとるようにして高揚を聴く者に伝えたり、ノイジーかつ重厚な音像のなかに芝居のようなボーカルを交ぜて深く引き込んだり。かと思えば、スケール感に耳なじみのいいメロディを潜ませるうえ、自在に声を操って穏やかな景色や、時代が不詳の不思議な感覚も生み出した。

 中盤を過ぎるころには、闇にシルエットを浮かび上がらせ、たっぷりと聴かせるナンバーを連続で。美しい旋律や、哀愁もあるモノローグ的な柳瀬のアコースティックギターの弾き語りから、ハイトーンもはさんで管弦楽にも似た壮大さへ変貌。その途中にはバンドが寄り添うようにして言葉を引き立てていた。

 そして迎えた大詰めは、南国の香りをまとった曲でリラックスさせたあと。静寂をアクセントにして改めて集中を高め、ボーカルとサックスのユニゾンを鳴らしたら、ラストは照明に赤く染められつつ、ドラマチックかつダイナミックに。7人が発する異なる表情のサウンドが交錯するも、絶妙に融合して観客を圧倒。瞬きするのも惜しくなるような約70分、全15曲は、ほぼMCなしでいっきに駆け抜けられた。

 見事なアクトで魅了したbetcover!!の【七人】だが、早くも次のビルボードライブ公演が決定。次回は4月6日、ビルボードライブ横浜にて行われる。


TEXT 服田昌子
PHOTO 渡邉一生


◎公演情報
【betcover!! 「七人」】
2024年4月6日(土)神奈川・ビルボードライブ横浜
1stステージ OPEN 15:00 START 16:00
2ndステージ OPEN 18:00 START 19:00