2月14日、カナダでのイベントに出席したメーガンさん(写真/アフロ)

 王室伝記作家で、王室専門誌「マジェスティ」編集長を務めたイングリッド・スワード氏(76)が、このほど『私の母と私』を出版した。故エリザベス女王とチャールズ国王(75)の複雑な親子関係を描いて評判だ。この本の発売時、メディアからインタビューを受けたスワード氏が、「メーガンは、キャサリン妃に嫉妬している」と発言したことが注目を浴びている。

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 メーガンさん(42)は、キャサリン妃(42)を様々な場面で激しく批判した。メーガンさんの著書ではないが、単行本『自由を求めて』『スペア』『エンドゲーム』などに記された批判は、メーガンさんが情報提供したといわれている。

 たとえば「妃は臆病者で王室のルールを外れることを怖がる。結局、カメラに向かって笑うしかできない」「私はヘンリー王子と出会ってすぐにプロポ―ズされたのに、妃は申し込まれるまで7、8年かかり、“ウェイティ・ケイティ(待ちぼうけのケイト)”とあだ名をつけられた」などの批判だ。

 また、メーガンさんの代弁者といわれる作家オミド・スコビ―氏の『エンドゲーム』オランダ語版では、人種差別をしたとして、チャールズ国王とキャサリン妃の名前を明確な裏付けなしに挙げている。

「今日の晩ごはんは何?」

 先のスワード氏によると、メーガンさんが執拗に妃への攻撃を続けるのは、強烈なジェラシーを覚えるから。それはヘンリー王子(39)が妃に恋心を抱いていると感じるためだという。

 確かに義理の姉と義理の弟は仲が良い。妃が王子のジョークに大笑いする場面もたびたびみられた。王子は妃のそばを離れず、兄夫婦にくっついて行動した。王子が独身の時は兄夫婦の当時の住まいであるケンジントン宮殿内のアパートに行き、勝手に冷蔵庫を開けて「今日の晩ごはんは何?」と妃に尋ねるのが常だった。ウィリアム皇太子(41)も特に弟を拒否することもなく、ともに妃手作りの夕食を取ったこともあった。

 さらに、メーガンさんが不満だったのは立場の軽さだった。

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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