途中リタイアなら「ゴチ炎上」以上の批判が来る

 同業者の心もつかんでしまう土屋。だが、「最近起きた炎上騒動が気になります」と言うのは前出の編集者だ。

「6月に放送された、『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)内の『ゴチになります!』で最下位となり、全員分の食費を払うことになったのですが、『お金ない……』と泣き出してしまったんです。これにSNS上では、『泣くくらいなら出るな』『空気が凍る』と批判が殺到。その後、土屋は自身のインスタで『用意したお金に足りないということは徹底的に負けたバトルということ。引き続き勉強したいと思います』と身を律するように綴っていましたが、いくらストイックでもバラエティ番組での炎上は、好感度が重要な女優として本末転倒でしょう。今回の雪山登山に挑戦することで頑張り屋としてより広くお茶の間に認知されるでしょう。しかし、そんなイメージばかり先行すると、女優として役の幅が狭まってしまい、自らの首を絞めることになりかねないと思います」

 TVウォッチャーの中村裕一氏は、そんな土屋の動向をこう分析する。

「おそらく今回の登山は、同じく日テレの『世界の果てまでイッテQ!』のイモトアヤコ同様、万全のサポート体制のもとでチャレンジすると思いますが、なにより人命第一なので、途中リタイアの可能性も十分考えられます。それゆえにもし断念した場合、反動で『なぜ挑戦したのか?』という反応が起こるリスクは高いでしょう。しかしながら、批判的な意見が出るのもそれだけ彼女に注目し期待を込めているからこそ。むしろ同年代の女優の中で、これだけ幅広いジャンルで活躍する存在は他にいません。努力家で物事に真摯に向かい合う性格の彼女ですから、成功しても失敗しても、女優としての表現力や今後のキャリアにプラスになることは間違いないでしょう。賛否が分かれる企画にあえて立ち向かう彼女の決断を尊重し、無事、登頂が成功するよう心から応援したいですね」

 一方、健気に頑張る女性という役柄はハマる土屋。賛否はあると思うが、女優以外の仕事もひたすら頑張り続けることで、独自のポジションを築くことができるかもしれない。(丸山ひろし)

著者プロフィールを見る
丸山ひろし

丸山ひろし

埼玉県生まれ。大学卒業後、出版社に勤務し雑誌編集業務に従事。その後ライターに転身し、現在はウェブニュースや、エンタメ関連の記事を中心に執筆している。

丸山ひろしの記事一覧はこちら
暮らしとモノ班 for promotion
「更年期退職」が社会問題に。快適に過ごすためのフェムテックグッズ