チャンス大城さん(撮影/写真映像部・東川哲也)
チャンス大城さん(撮影/写真映像部・東川哲也)
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14日放送の「水曜日のダウンタウン」(TBS・毎週水曜後10時)の2本立ての企画のひとつは「世間を騒がせたあの放送から1年半…インたけが再登場!その心中と今後を語る」だ。インタレスティングたけしは、2022年7月6日放送の水ダウの企画で騒動になった。あれから1年半、今回の企画ではナイツ塙とチャンス大城が同席するなか、インたけは何を語るのかには目が離せない。告白に同席するチャンス大城の赤裸々な半生を語った過去の記事を振り返る。(「AERA dot.」2022年8月3日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)

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 芸歴32年、いま、お茶の間の記憶に残る男として、TV出演急増中の芸人・チャンス大城(本名:大城文章)さん。そんなチャンス大城さんが自らの半生を赤裸々に語り下ろした『僕の心臓は右にある』から、明石家さんま師匠にカラオケではじめて会ったときのエピソードを、本文から抜粋、編集して紹介します。

 お酒をやめ、勝手にコンビニのトイレ掃除や、道の吸い殻拾いを始めてからしばらくたったとき、スピードワゴンの小沢君から電話がかかってきました。

「いま、六本木でカラオケやってるんだけど来ない?」
「えっ、行ってもええの?」

 小沢君に教えてもらった住所に向かうと、そこはカラオケ店といっても、尼崎で友達と通っていたような店とはまったく違う、超高級店でした。

 フロントに行くと黒服のお兄さんが、個室まで案内をしてくれました。個室のドアを開けると、中には10人ほどの男女がいてすでに盛り上がっています。

「あっ、××さんもおる。◯◯さんもおる。売れてる人ばっかりやー」

 部屋の一番奥の隅っこの席に、帽子を目深に被った人が壁に背をもたせかけて座っていました。

「誰やろ?」

 目を凝らして見ると、

「あーーーーーーーっ、あーーーーーーーーーーーーーーーーっ!」

 僕は思わず、その人を指さしながら絶叫してしまいました。

「自分、初対面の人間のこと指さして、なんやねん」

 声の主は、紛れもなく明石家さんま師匠でした。

「チャンス大城と申します。よろしくお願いします」

「仁義なき戦いって、なんやねん」

 その日、僕はたまたま仁義なき戦いのTシャツを着ていたのでした。ありがたや、さんま師匠は爆笑してくれました。

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圧倒されたさんまさんの鋭い反射神経と優しさ