お金の使い道は秘書の金庫番しかわからない?
――自民党の政治とカネの問題についてもお伺いします。馬場さんは議員秘書を8年間務めましたが、元秘書という立場から、自民党の裏金問題の管理を秘書に任せていたという現状についてどう思いますか?
馬場:今回の問題は言語道断やと思うね。政治資金規正法違反のみならず、脱税やからね。起訴されない人らも出てきている中で、せめて脱税で捜査して、税金を払うぐらいのことはやってほしいと思います。秘書の中でもお金を主に管理する金庫番と言われる秘書がいるんで、その役割じゃなかったら事務所のお金がどう流れているのか、あんまりわからへん。ましてや議員なんかはわからへんわね、何がどうなっているのか。
――そうなんですか。
馬場:うちの場合でも、きちっと毎月の出入りはそれぞれの事務所から出してもらって、大体のお金の流れを把握することはできるんやけど、細かいところまではわからへんのは事実やね。お金の管理の仕方もルールを変えていかんと。
――お金がかからない選挙に変えていくとか、そういう議論になっていくといいのですが。
馬場:一院制にしたほうがいいと思います。一院制にしてコストカットをやりながら政党を選ぶ選挙に持っていけば、お金はかからないようになってくる。われわれ国会議員は永田町で勉強して政策を打ち出して法律を作っていく。これは本来の仕事やけども、それをやると今度は選挙区に帰れない。帰れなかったら、あの人、選挙のときは頼みに来るけど、普段見たこともないねとなると次の選挙に影響するねんね。そのために秘書を雇って、常に地元の皆さん方とコミュニケーションを取って、いろいろなご要望とかもいただいて実現させていく。そういう作業が必要になるので、そこには絶対お金はかかるわね。