pecoさんと息子くん(インスタグラムより)

 で、見学が終わったあとに「どうする、やりたい?」と聞いたら「やらない」と。見ているときは楽しんでいる様子だったので「どうして?」と尋ねたら「痛そうだった」と。

 でも、闘う系にいま惹かれているみたいで、次は空手をやってみたいと言っています。空手はお友だちで習っている子がいて関心を持ったようです。ママ友に聞いたら、パンチやキックを当てない「寸止め」とか、逆に当てる「フルコンタクト」とか種類があるんですね。今度見学に行く予定です。

 私としてはどこか厳しいところで習い事をしてほしいなと思っています。いま通っている学校は、何でもO.K.で肯定してもらえるので、礼儀とかについて厳しくないんですよね。息子はバレエ教室に通っていますが、そこはバレエの厳しさよりも楽しさを重視しているところで、先生はとても優しいです。体操教室にも行っていますが、そこは厳しくて辞める子もいるんですが、息子はそうは思っていないようで平気そうなんです。

 私はと言うと、バレエでとても鍛えられました。4歳から始めて、小学校3年生くらいからすごく厳しい練習をしていました。舞台に立つために、トゥシューズで爪が剥がれてめちゃくちゃ痛くてそれでも練習して、そんななかで簡単にはへこたれない根性がついたと思っています。

 何かを必死で頑張るというのは、とてもステキなことだと思っています。いつかそういった厳しい環境でも何か打ち込めるものが見つかればいいななんて思っています。

(構成/AERA dot.編集部・吉崎洋夫)

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