矢島慎也と矢島茜さん(撮影/写真映像部・東川哲也)

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年2月12日号では、整体師の矢島慎也さんとメイクアップアドバイザーの矢島茜さん夫婦について取り上げました。

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妻が30歳、夫が32歳のときに結婚。長男(8)、次男(3)と4人で暮らす。

【出会いは?】大学時代にオーケストラのサークルで先輩・後輩として出会う。卒業後に夫がOBに呼びかけてつくったオケでよく顔を合わせるようになり、交際開始。

【結婚までの道のりは?】5年ほどお付き合い。妻の30歳の誕生日に、カフェで夫がプロポーズ。

【家事や家計の分担は?】家事分担は妻7:夫3。財布は別。家計は夫が負担し、管理は妻。

夫 矢島慎也[44]足整体 高坂 整体師

やじま・しんや◆1979年、埼玉県川越市出身。東洋大学卒業。商社に勤めた後、病院で働く夢を叶えるため専門学校に入り直し、理学療法士の資格を取得。病院に14年勤務。訪問看護ステーションへの転職を経て、足専門の整体院を開業

 僕も妻も咋年開業して、自分の仕事を始めたばかり。僕はずっとサラリーマンだったから裁量権が全部自分にある状態で働けるのが、もう嬉しくて。地道にチラシをまくのも売り上げが立っていくのも、妻と「今こういう状況なんだ」って報告しあうのも、みんな楽しい。独立してからは平日の勉強会や子どもの行事にも参加しやすくなり、家族を養うこともできています。

 普段僕はポジティブですが、たまにズドンと落ちるときがある。そういうとき自分の弱みも含め、何でも思いを話せる唯一の相手が彼女。おかげでまた前向きになれるんです。

 ゲームのやり過ぎを咎めてくれることもありがたい。独身のままだとたぶんゲーム依存症になっていました。最近も怒られることがありますが、気を付けます。

 いつもありがとう。苦手な家事はやっておくから、遠慮なく残しておいて。新しい仕事を始めて大変なときもあると思うけど、一緒に楽しくやっていこう。最後に「愛してるよ」って入れてくださいね。

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