5日放送の人気ドキュメンタリー番組「ファミリーヒストリー」(NHK総合・午後7時57分)は、「アンコール柳葉敏郎〜亡き父の絵 59歳で姉を知る〜」。2020年6月に放送された柳葉敏郎の8歳で死別した父の足跡をたどり、父が描いた映画館の絵看板をこの番組で初めて見るシーンもあり、放映当時も感動を呼んだ。今回は再編集したアンコール版が放送される。そんな柳葉敏郎、デビューのころはやんちゃなキャラだったが、過去の記事を振り返る。(「AERA dot.」2023年12月11日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)
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現在放送中のNHK連続テレビ小説「ブギウギ」で、ヒロインの父親・梅吉を演じている柳葉敏郎(62)。梅吉は愛情深い人柄だが最愛の妻を亡くしたうえ、息子が戦地に行くというつらい出来事が続き、酒を飲むだけの毎日を過ごすダメ親父に変貌。酔っ払ってヒロインにも迷惑をかけるありさまにSNS上では「梅吉ほんと嫌い」と感情移入する視聴者が多いなか、「酔ってる演技素晴らしかったです」と、柳葉の演技を褒める声も多い。
柳葉といえば、1980年代に活躍した男性路上パフォーマンス集団「一世風靡セピア」のメンバーとして活動し、1980年代後半からは数々のトレンディードラマに出演。浅野ゆう子主演の「ハートに火をつけて!」(フジテレビ系、89年放送)、中山美穂主演の「すてきな片想い」(同、90年放送)で相手役を務めるなど、ドラマになくてはならない俳優になった。
また、1990年代後半に放送された織田裕二主演の大人気刑事ドラマ「踊る大捜査線」シリーズ(フジテレビ系)では、所轄の刑事に理解を示し改革を進めようと組織内で苦悶(くもん)する警察官僚・室井慎次役を好演し、当たり役となった。