問いの順に結果を紹介しよう。

 問1は最近の裏金問題についての受け止めを聞いている。

 69.2%が、「政治に対して不信感が強い」と答えている。「それほどの問題だとは思わない」が26.8%、「無関心なのでどうでもいい」が4.0%だった。正規の自民党員でもほぼ7割が政治不信を高めていることがわかる。

 問2は支持政党だ。自民党員に支持政党を聞くのは不思議だと思うかもしれないが、結果は非常に興味深い。

「自民党支持」と答えた自民党員はわずか67.5%しかいない。

 12.9%が「支持政党なし」と答え、無党派層に転化している。

「立憲民主党支持」が4.8%で「日本維新の会支持」の4.2%を上回り、「共産党支持」も1.7%で、「国民民主党支持」1.6%の上を行く。自民に嫌気がさした自民党員の行き先としては、維新と国民民主が大半だと思ったが、そうではない。こうしてみると、維新は自民党から離反する人の受け皿にならなくなっているようだ。最近の退潮傾向と整合的である。

 問3は岸田文雄内閣への支持について。

 岸田内閣を「支持する」自民党員は、わずか34.6%。「支持できない」が47.4%で、「わからない」が18.0%だ。岸田内閣が死に体だということがよくわかる。

 問4は、次の首相として期待できる人はいるかという問い。

「期待できる人がいる」が44.9%、「いない」が37.3%、「わからない」が17.9%。自民党員から見て自民党内に首相候補を見出せる人が半数もいないというのは、かなりの驚きだった。

 問4−1では、問4で「期待できる人がいる」と答えた人と「わからない」と答えた人に対して、名前を挙げて、次の首相は誰に託したいと考えるかを聞いた。首相候補ランキングである。

暮らしとモノ班 for promotion
大谷翔平選手の好感度の高さに企業もメロメロ!どんな企業と契約している?
次のページ
党員の一部で反安倍を貫いた石破氏に支持が流れている