ロッテ・佐々木朗希は紆余曲折あったが今季の契約を結び、プロ5年目に突入する。しかし「メジャー移籍を巡る問題が本格化するのはここから」とも言われており、今後の動向に誰もが注目している。
このオフの一連のゴタゴタで佐々木の行動についてネガティブな意見もあるが、「朗希のわがままのように言われるのは心外」と地元関係者は現状への心配と不満を口にする。
佐々木は1月26日のキャンプイン直前に契約更改を行なった。佐々木は今オフにも「ポスティング制度でのメジャー移籍」を希望した一方、球団は「早すぎる」として交渉がもつれたと言われている。「わがまま」という論調が多く、佐々木は悪者にもなりつつある。
「常に周囲に気を使える優しい子で、今も当時の仲間と時間があう限り連絡を取っている。周囲の反対を振り切ってまでメジャーに挑戦しようという思いはないはずなので、誤解が早く解けて欲しい」(地元関係者)
「チームロウキ」と呼ばれる取り巻きの存在も指摘される。注目された契約更改後の記者会見でも詳細は語られず、事実が伝わってこないために様々な憶測がなされている。
佐々木はプロ入り当時からメジャー志望だったが、まだシーズンを通してプレーしたことがないことも今回批判が多かった理由の1つだ。2022年4月10日に史上最年少(20歳5カ月)の完全試合を達成するなど圧倒的な力は見せているが、これまでキャリアで一度も規定投球回に到達したことはない。日本よりも移動距離が長く、より短い間隔での先発が要求される米国ではまだやっていけないという声も多く聞かれた。
「MLB経験のある吉井理人監督も『球団に対してもうちょっと恩返ししてからじゃないと』と発言。プロ入り時の投手コーチで最も信頼できる人物の発言だけに周囲の逆風の強さも感じる」(ロッテ担当記者)
昨季も左脇腹のケガなどで離脱し15試合の先発登板にとどまり、7勝4敗。「チームへの貢献度が足りない」という意見がある。プロ野球選手はグラウンド上での結果が全てであり、周囲の言いたいこともわかる。