感情をあらわにしないボディガードとは裏腹に、茶目っ気あふれる笑顔を見せる。
「コロナ禍のときはいろんなことが制限されていて、見に来られなかった人も、声出したくても出せなかった人も、残念だっただろうなっていう思いが強い。そういう意味で、今回は思う存分、一緒に盛り上がりたいですね。間違いなく幸せな気持ちになれる舞台なので」
そう今作に対する思いを口にした大谷さん。常々、「人生を豊かにすることがね、僕の目標」だと語っているが、仕事以外での現在の具体的な目標は?
「趣味とか、友達づきあいって言ったら、ベタすぎますもんね(笑)。あ、いま、一個チャレンジしたいことがあって。バレーボールをやっていると、体育館のバスケットボールのリングをみんな目標にするんですね。みんな高さを競うんです、特に身長が伸びていく過程で。僕がいちばん元気だった高校のときは、調子いいとリングをつかめたんですよ。その高さは、だいたい3メーター10ちょいって言われてるんですけど、それが、昨年の夏、試したらほぼつかめたんですね。ちょっと幼稚ですけど、それがもう、びっくりして、嬉しくって(笑)。頑張ってずっとトレーニングしてきてよかったな、サボらなくてよかったなって。だから24年は、もう1回リングにぶら下がりたいです。それができたら、また大きな自信になる気がしますね」
(構成/編集部・伏見美雪)
※AERA 2024年1月29日号に加筆