脇本慶太さん(右)と脇本美幸さん(撮影/写真映像部・上田泰世)
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 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2024年1月29日号では、ナカノフドー建設で総務部に勤務する脇本慶太さん、靖國神社遊就館で録事として働く脇本美幸さん夫婦について取り上げました。

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夫33歳、妻33歳で結婚。長女(4)、次女(2)と4人暮らし。

【出会いは?】互いの上長が主催した食事会で。互いの生年月日が同じとわかり、意気投合した。

【結婚までの道のりは?】30歳を過ぎているのに何も言ってこない夫に、妻が業を煮やして結婚の話を持ち掛けた。待たせてしまったと反省した夫が1週間後に改めてプロポーズ。

【家事や家計の分担は?】主に掃除は夫、料理は妻。休日が重ならないことが多いので洗濯は休みのほうや気が付いたほうがやる。家計は明確な決め事がなく、将来を考えそろそろ計画的に分担や貯蓄を始めるつもり。

夫 脇本慶太[39]ナカノフドー建設 総務部総務グループ

わきもと・けいた◆1984年、福井県生まれ。桐蔭横浜大学を卒業後、ナカノフドー建設入社。東京本店建築第三部などを経て22年4月から現職。株主総会運営や広報・IR、事業継続計画などを担当

 初めて会った日に、生年月日が同じとわかり、驚きとともになんだか運命的なものも感じました。彼女はおしゃべりが大好きで、僕に対してもとても楽しそうに話をしてくれる姿が印象的で、初対面なのに緊張しないでいられる不思議な安心感がありました。

 妻に叱られることはあるけれど、夫婦げんかはしません。一度、妻が家事に追われているときにゴロゴロしていたらすごく怒られて、反省してイチゴを買ってきて謝りました。それ以来、彼女に負担が偏らないよう気を付けています。僕は時差出勤している分、帰りが遅いので、妻が出勤する休日は掃除も洗濯も全部片づけて、きれいな家に帰ってこられるようにしています。

 妻は映画が大好きで、おもしろかった映画は熱心にレビューしてくれます。僕は映画より、彼女がいかにその映画がおもしろかったかを力説し、僕にも観に行かせようとする姿を見るのが好きです。いくつになってもこうして、彼女が楽しそうに話をしてくれる姿を見ていたいなと思います。

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