【タイプ1】ぞくぞくする初期症状「寒」のかぜ
<気になる症状>
「寒」のかぜは、ぞくぞくっとする悪寒や頭痛、関節の痛み、肩コリ、透明な鼻水などが特徴です。かぜの初期にあたる症状で、熱の自覚症状は軽く、汗もあまりかきません。
<改善ポイント>
この時期のかぜは、身体を温めて邪気「寒(かん)」を取り除くことが大切。白菜、大根、ネギを煮込んだスープ「三白湯(さんはくとう)」は、身体をポカポカに温めてくれます。
このスープに、発汗を促すショウガや、三つ葉などの香草を加えるのもおすすめです。辛みのあるニンニクにも発汗作用があるので、すり下ろしてお湯を注ぎ“ニンニク湯”にして飲んでみてください。
<摂り入れたい食材>
三白湯(白菜、大根、ネギ)、ショウガ、香草(三つ葉など)、ニンニクなど

【タイプ2】のどの痛みと高い熱「熱」のかぜ
<気になる症状>
「熱」のかぜは、発病したときから熱が高く、のどの腫れや痛み、黄色く粘りのある鼻水や痰、のどの渇きといった症状が現れます。
<改善ポイント>
塩水やお茶でこまめにうがいをし、外出から戻ったら手洗いも忘れずに。部屋の空気をよく換気することも大切です。
解毒作用のある酢を水で1:2に割って鍋で煮立てて蒸発させ、部屋の空気を消毒するという習慣も中国では一般的なので、ぜひ試してみてください。ゴボウをみそ汁の具に加えたり、菊花茶やミントティー、板藍根(ばんらんこん)などのお茶を飲んだりすると良いでしょう。
<摂り入れたい食材>
ゴボウのみそ汁、菊花茶、ミントティー、板藍根のお茶など

【タイプ3】胃腸にくる「湿」のカゼ
<気になる症状>
「湿」のかぜは、胃のムカつきや吐き気、痛み、下痢、食欲不振など、消化器系の症状が現れる胃腸型のかぜです。
<改善ポイント>
胃に不安のあるときは、生ものや油っこい料理はなるべく避けるようにしましょう。米は、消化しやすいようおかゆにして食べるのがおすすめです。
おなかを温めて胃の痛みを和らげる八角や山椒の実、解毒作用のあるニンニクやシソ、ショウガなどをうまく料理に活用してください。
<摂り入れたい食材>
シソ、ショウガ、ニンニク、八角、山椒の実など
