言わずと知れた名作『島耕作』シリーズは、ときに仕事上の失敗や左遷という苦汁を飲まされるも、着々と出世を果たしていくサクセストーリー。サラリーマンであれば、そのセリフに励まされ、生き様に憧れを抱いた経験が一度はあるのではないでしょうか。



 本書『元ルイ・ヴィトンCEOが教える出世の極意』は、著者マーク・ウェバー氏の実話をもとに、本人がビジネスや出世に必要なノウハウをストーリー仕立てで学ぶことができます。いわばアメリカ版『島耕作』といったところ。



 著者は、大学卒業後、老舗紳士服メーカーのフィリップス・バン・ヒューゼン社で、アシスタントデザイナー(雑用係)としてキャリアをスタートさせ、同社CEOまで上り詰めます。しかし、経営方針の違いで役員と溝ができ、すぐに解雇されてしまい失業。失意の中で転職活動に邁進し、社会復帰。その後、紆余曲折を経て、ついにはルイ・ヴィトン米国法人CEOという成功を手にします。



 そうした波乱万丈のサラリーマン人生は、出世を目指す日本のビジネスパーソンにも通じるところが、大いにありそうです。例えば、上司に恵まれない問題。著者も上司に苦しんだ経験を持っていますが、彼はどうやって切り抜けたのでしょうか?

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