北海道付近は、発達する低気圧の通過や強い冬型の気圧配置の影響で25日(木)にかけて風雪が強まるでしょう。猛ふぶきや大雪による交通障害に警戒が必要です。今後の気象情報に十分留意し、万一の事態に備えるようにしましょう。
明日23日は道北や道東で大雪に 道北では猛ふぶきの恐れ
発達する低気圧が北海道付近に近づき、道内では昨日(21日)から今日(22日)にかけて道南方面中心に広く雪が降りました。函館空港では昨日一日で29cmの雪が降り、2006年の統計開始以来、最も多い日降雪量を観測しました。今日これからも道内広く雪が降り、沿岸を中心にふぶく所があるでしょう。道南では低気圧が持ち込む暖気の影響で雨が降り、夕方以降は雷雨となる恐れがあります。
また、明日(23日)は低気圧が北海道に近づき、気圧の傾きがさらに大きくなるでしょう。引き続き道内では広く雪が降り、特に道北や道東方面で降雪量が多くなる見込みです。明日正午までの24時間に降る雪の量は多い所で50cmに達するでしょう。南または東よりの風が強く吹くため、猛ふぶきや吹きだまりによる交通障害のほか暴風、高波に十分警戒して下さい。
猛ふぶきや大雪による立ち往生に遭遇したら
風雪の強い状態が続く道内。不要不急の外出は控えた方が無難ですが、やむを得ず車で外出する際には猛ふぶきや大雪による立ち往生に備えた準備は万全にしておきましょう。除雪に使用するスコップや防寒着、厚手の手袋や長靴などの他、食物や飲み物なども準備しておくと安心です。また、車を安全な場所に停車して天候の回復を待つ際には、暖房中に排気ガスが車内に充満して一酸化炭素中毒にならないよう、マフラーの排気口などの除雪をしっかりとしておきましょう。
ただし今回は低気圧の動きが遅いため、荒天が長時間続く可能性があります。一番の自己防衛策はやはり無理な外出は控えることと考えられます。状況に応じて外出をやめる勇気や決断を検討して下さい。
25日にかけてが風雪のピーク その後もすっきりしない天気
明後日24日には低気圧が東に抜けて北海道付近は次第に強い冬型の気圧配置となる見込みです。翌25日にかけて日本海側とオホーツク海側では雪が降り、風雪が強まります。風向が北よりとなるため、低気圧の動向などによっては札幌圏から千歳方面にかけても大雪となる恐れがあります。交通機関に影響の発生する可能性がありますので、注意が必要です。
なお、26日(金)には風雪や大雪のピークは越える見込みですが、その後も28日(日)にかけて冬型の気圧配置が続くでしょう。太平洋側では晴れ間も出ますが、日本海側とオホーツク海側は雲に覆われ、時折雪が降ったり、ふぶくこともありそうです。