欧州は「女王の時代」に

 一方、デンマーク王室に50代の国王夫妻が誕生したことで、ヨーロッパの王室の世代交代が加速するともいわれている。デンマーク王室に続いて、スウェーデン王室で生前退位となれば、長女ヴィクトリア皇太子(46)が君主に就く。さらにノルウェー王室の場合はホーコン皇太子(50)が国王だ。

 22年のエリザベス女王の逝去と今回のマルグレーテ女王の退位で、世界の王室に女王は一人もいなくなった。しかし、今後ヨーロッパでは一気に「女王の時代」が到来する。

 ノルウェー王室では、ホーコン皇太子の長女アレクサンドラ王女(24年1月21日に20歳)が、将来、女王に。またスウェーデン王室はヴィクトリア皇太子の第1子がエステル王女(11)で、女王が2代続くことになる。他にも、ベルギー王室はエリザベート王女(22)が次の女王に、スペイン王室はレオノール王女(18)が次期女王だ。

 ヨーロッパの王室では、次々に男子優先から長子優先制度に法改正した(スペインを除く)ことで、女王が並び立つ時代に入る。王女らは現在、20歳前後と年齢が近いこともあって、誕生パーティーで互いに行き来するなど、交流はすでに始まっている。日本の皇室愛子さま(22)が彼女たちに仲間入りする日はくるだろうか。

(ジャーナリスト・多賀幹子)

※AERA1月29日号から

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