ところで、相性のいい人を増やすことを勧めているものの、切ったほうがいい場合もあります。
たとえば、仲間意識の強い人たちは、人との縁をつくるのが得意なように見えますが、じつは注意点があって、つながらないほうがいい人とも簡単につながってしまったり、切ったほうがいい縁がなかなか切れなかったりもします。
「相性のいい人を増やせと言っていたのに、切ったほうがいい縁もあるんですか?」
という声が聞こえてきそうですが、じつは……あるのです。
2人のうちの一方が欲望をかなえようと動くと、もう一方が犠牲になったり、苦痛を強いられたり、という相性になってしまう組み合わせもあります。
これを避けるには、やはり自分の幸せは何なのか、何を大切にして、どこに向かっていきたいのか。しっかりと方向性を定め、自分を守ること。その場合にも、相手の欲望やベースとなる性格を把握しておくと、互いの妥協点を見つけやすくなります。
このように、上手に「相性のいい人」を増やしていくことが、良好な人間関係にもつながるのです。