今日17日の日中は、日本海側の雪も収まり、穏やかな晴天に。ただ、午後は日本海側で雨の降る所がありそう。被災地では、少しの雨でも土砂災害にご注意を。
午後 西日本を中心に所々で雨
今日17日は高気圧に覆われて、広い範囲で晴れる見込みです。北海道の日本海側では昼頃まで雪の降る所がありますが、次第にやむでしょう。午前6時現在、沖縄や九州から東北の太平洋側の地域では、乾燥注意報が発表されている所があります。火の取り扱いには注意が必要です。
ただ、夜になると朝鮮半島付近まで前線がのびてくる予想で、午後は日本海側で雨の降る所があるでしょう。九州北部の早い所では昼過ぎから雨雲のかかる所がありそうです。北陸も夜遅くは能登半島など、局地的に雨が降るでしょう。地震の揺れが大きかった地域では、少しの雨でも土砂災害にご注意ください。
日中 寒さが和らぐ
今朝は放射冷却の影響で冷え込みが強まっていますが、日中は日差しで気温が上がるでしょう。昨日16日よりも気温が高くなり、3月並みの陽気の所もありそうです。
最高気温は、沖縄では22℃くらいと、上着なしで過ごせるでしょう。九州や四国は15℃から18℃くらいで、福岡は3月下旬並みの暖かさになりそうです。中国地方から関東にかけては10℃を少し超えるくらいの所が多いでしょう。
北陸と東北は10℃くらい、北海道はプラスの気温の所が多く、昨日16日よりも大幅に高い予想です。北または西よりの風が弱まる分、より寒さが和らぐでしょう。ここ数日で積雪が急増した所もあり、雪どけが進みそうです。
急な雪解け 注意点は?
寒さが和らぐことで心配されるのが、雪解けによる災害や事故です。積雪が多い所では、次の3つの点に注意が必要です。
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。