「週刊文春」を発行する文藝春秋社(写真:アフロ)

文春は「裁判前提」で記事化か

 ABCテレビでは、毎週金曜日に「探偵! ナイトスクープ」を放送中。今後の放送については、「現時点では未定の状態です。既に収録されたものについても未定です」(PRプランニング部)と回答。吉本興業とABCテレビが主催する「M-1グランプリ」は松本が審査員として出演しているが、「そちらについても未定です」(同)。

 TBSでは「クレイジージャーニー」、「水曜日のダウンタウン」を放映中。「2番組とも、収録済みのものも含めて対応は検討中です」(広報IR部)とのことだった。

 また、ダウンタウンとしては「くら寿司」のCMにも出演中だ。こちらはどうなるのか。広報担当者はこう話す。

「基本的に、カニ、いくら、本まぐろ寿司などのキャンペーンがある時にしか出演してもらっていません。今は出演を止めているというわけではなく、キャンペーン期間ではないからです。今回の件に関しては、まだ事実かどうかわかっていない状況なので、コメントできることがないのが現状です」

 今後、週刊文春と吉本興業は本当に法廷闘争へと突入していくのか。芸能界を長く取材してきたジャーナリストはこう話す。

「2008年、吉本興業は週刊現代が掲載した今田耕司の記事に対して提訴しました。この時は週刊現代の裏取りが不十分で、翌年、講談社は損害賠償金550万円を支払いました。週刊文春側も当然、こうした経緯があったことは知っているはず。文春の第2弾の記事を読むと、立証が困難な部分は慎重に外しながら書いている印象があり、訴訟は前提という意志を感じます」

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弁護士を入れて訴訟準備中か