気温も上がり、湿度も高い蒸し暑い夏を迎えた頃、気付くとあちこちに発生しているのがコバエ!
小さな虫がキッチンやリビングを飛び回る様は、決して気持ちのよいものではありませんよね。
なんとも目障りだし、不衛生極まりない上、とにかく鬱陶しい!
いったいどこからわいてくるのか?
どうしてこんなにたくさんいるのか?
どうやったら退治できるのか?
そんな疑問を解き、ネットで噂の裏ワザなど、生活に役立つコバエ退治対策をご紹介します。
コバエという種類はいない!?
一般的にコバエと呼ばれるのは、主に「ショウジョウバエ」「キノコバエ」「ノミバエ」「チョウバエ」などの種類を指します。
つまり、「コバエ」という種類のハエは存在せず、体長1~2mm程度のハエを総称してコバエと呼ぶようになったようです(ここでも総称してコバエと呼びます)。
コバエはそれぞれ発生場所や特長が異なるため、駆除方法も違いますが、今回は主にキッチン周りに生息するものをご紹介しましょう。
■眼が赤く黄赤色のヤツが「ショウジョウバエ」
生ゴミが大好きで、特にバナナ等の果実が腐っていたら大喜びで繁殖するため、英語ではfruit flyと呼ばれていて、お酒やお酢など発酵したニオイにも超敏感に反応します!
■黒く、素早い動きが特徴の「ノミバエ」
腐った植物や生ゴミなどにたかり、すばしっこく歩きまわるむかつく輩。
料理した肉や野菜などの上を汚れた足で歩き、さらに産卵までするので食品衛生的にも要注意!
どちらも繁殖力が強く10日から2週間程度で成虫になるので、見かけたら発生源を突き止めると同時に、早めの退治が肝心です。
どこから来て、増えるのか
コバエは屋外から侵入してきて、家の中で繁殖・増殖することが多いようです。
侵入を防ぐために網戸をきちんと閉め、メッシュ(網目)の細かい網戸を取り付けます。
標準的な網戸の18メッシュは、網の目と目の間が1.15mmなので、できれば、0.84mmの細かさの24メッシュがお薦めです。
やむなく屋内に入ってしまったコバエは、産卵を阻止するためにもすぐに捕獲を!
害虫駆除用の殺虫スプレーや粘着式のハエとり、捕獲装置など、さまざまな駆除アイテムが販売されていますが、使用にあたってはコバエの種類をよく見極めるのがポイント。
該当するコバエに対応した薬剤でなければ効き目がないからです。
ネットで話題のあの仕掛け
キッチンで増殖するコバエに効果的だとネットで話題なのが「めんつゆトラップ」。
容器に水を入れ、食器用洗剤とめんつゆを数滴たらすだけ。
水には表面張力があるのでコバエが溺れることはありませんが、洗剤(界面活性剤)を入れることで表面張力が下がるため、コバエは水面に留まれずに沈むという仕組み。
実際に試してみたところ……ウソのように取れるという噂は本当でした!
試してみる価値あり、です。
ショウジョウバエは、お酒(あるいはお酢)+めんつゆ+洗剤だと、さらに取れるという話も!
飲み終わったワインボトルやビール缶をすすいだ水を使えば、一石二鳥ですし、プリンやヨーグルトなどの容器を使うと、そのまま捨てられて衛生的ですね。
ただし、ペットを飼っていたり、小さいお子さんがいる場合は、容器を置く場所や管理方法に十分気を付けてください。
元から断たなきゃダメ
それでもコバエが発生するとしたら、次の点に注意してみてください。
■排水口まわりを清潔に保つ。
こまめに掃除し、仕上げには熱湯をかけて殺菌を。
■生ゴミの捨て方を工夫する。
新聞紙でくるんでからポリ袋にいれて口をきっちり閉じ、蓋つきのゴミ箱に。
■食べ終わった食器をそのままにしない。
ソースのついたお皿やコーヒーの残ったカップなどはなるべく早く洗う。
コバエは8月になると気温が高くなりすぎて繁殖しにくい、という説がありますが、エアコンの効いた部屋は快適なはず。
まずはコバエを家の中に入れないこと。次に、繁殖させない環境。そして、捕獲する工夫、が大切ですね。
コバエよりも人間にとって快適な家にしたいものです。
参考/アース害虫駆除何でも辞典、虫知識.COM(ともにリンク先参照)