いよいよ中学入試シーズンが本格化。今から本番までどのよう過ごしたらいいのでしょう。東京・神奈川の入試が集中する2月1日、2日が平日になる今年、特に気をつけるべきこととは? 入試に向けての勉強や準備のほか、親がやるべきこと、万が一、不合格だった時のNGワードなど、栄光ゼミナール入試情報センター責任者の藤田利通さんに聞きました。

MENU 1月入試は、受けたほうがいい? 出願が始まったら「親の出番」 友達とは連絡を取らないほうがいい?

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――入試が間近になり、保護者も本人も緊張が高まっている時期です。この時期おすすめの勉強法は。

 志望校の過去問にあたり、解いたら自分で採点してみましょう。間違える場所というのは案外いつも同じところなので、その分野をやり直します。この時期は新しい問題集には手を付けず、夏休みのころから使っている問題集で復習し、しっかりと理解を深めたほうがいいでしょう。

 計画が予定通り消化できずに焦っている生徒もいると思います。なかには塾を休み、一日中家にこもって自習する生徒もいますが、それはおすすめしません。入試直前の時期だからこそ塾での勉強がとても重要になります。やり残しがあって不安を感じたら、塾の先生にお願いして、最低限やるべきこと、やらなくてもいいものを取捨選択してもらいましょう。スケジュールが整理できて、気持ちもすっきりするものです。実は予定通り進んでいない生徒は、案外多いのです。焦らずに、できることをしっかりとこなしていきましょう。

1月入試は、受けたほうがいい?

――中学入試の解禁日は、埼玉が110日、千葉が20日、東京都と神奈川が21日です。入学する意思はなくても、他県の1月入試を受けた方がいいのでしょうか。

 1月入試は、ぜひ受けることをおすすめします。理由のひとつは、本番に向けた経験になるからです。入試当日は誰しも緊張すると思いますが、実際に体験することで余裕が生まれます。塾などが開催している模試は12月で終了しますから、2月1日までの1ヵ月半以上、試験のない、いわゆる空白期間になってしまいます。また、得点や順位を開示する学校もありますので、2月の入試にむけていい準備ができます。

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柿崎明子
ライター 柿崎明子
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