必ずしも入試問題を持ち帰ることができるわけではありませんが、試験中にできなかったことを塾の先生と相談して、次に向けた復習をしましょう。今回も厳しい入試が予想され、不合格になるケースも多く出てきます。不合格で落ち込んだとしても2月までには十分リカバーできますし、2月の本番で不合格をとった場合に備えての心構えにもなります。

――入試までの約1ヵ月間は、子どものフォローや受験校への出願など、保護者にとってもやることがたくさんあります。どういう点に注意すればいいのでしょう。

 夜型のお子さんなら、朝方の生活リズムに切り替えることでしょうか。本来はもっと前からやっておくべきですが、まだ夜型なら本番に備え、できるだけ早く切り替えるようにしましょう。入試の時間を起点に、何時に起きたら本番でいちばんパフォーマンスを発揮できるか、逆算してみるといいですね。生活は普段通りを心がけて。急にお料理が豪華になったり、親の態度が変わったりすると子どもが動揺してしまいます。

 感染症には十分気を付けましょう。マスクや手洗いなど、基本的なこともしっかりと行ってください。

出願が始まったら「親の出番」

――出願の際、親はどんなことをしてサポートしたらいいでしょう。

 出願が始まったら、親の出番です。事務的な手続きがたくさんあるので、エクセルなどでやるべきことをまとめたリストを作り、もれがないようにすると安心です。複数の学校に出願することになると思うので、学校ごとにファイルを作り、きちんと管理することがポイント。子どもの写真は、予備も含め多めに用意しておきましょう。調査書や資格証明が必要ならば、早めに取りそろえておきます。出願の種類や受験票は各校とも似ているので、他校と間違えないように注意してください。

 最近は共働きの家庭が多いので、入試時のつきそいは早い段階からスケジュールを立て、仕事を調整しておきましょう。入試は長引くケースも考えて、2月1日から5日まで、午前、午後の予定を立てておきます。A校が合格したら次はB校、不合格ならC校など、結果を想定してフロートチャートを作っておくといいですね。

NEXT仕事の都合で子どもに付き添えない場合は?
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