このようにとてもよく効く飲み薬ですが、気をつけるべき点もあります。まず、使える医療機関が限られるということ。すべてのクリニックでこれら3剤が使えるわけではありません。また、投与する際に採血やX線検査が必要になります。副作用がおきていないか、確認しながら投与、継続する必要があります。

 注射薬も現在、3種類が使用可能です。

 まずは一番有名なデュピクセント。この薬剤が2018年に登場したことで、重症アトピー患者さんの治療がすすみました。アトピーの湿疹には非常に効果が高く、かゆみにも効きます。2週間に1回、注射する必要があります。

 かゆみに特化した注射薬ミチーガは4週間に1回の注射薬です。ミチーガを使った患者さんからは、「注射を打った次の日からかゆみが治まった」という声を聞くこともあります。

 アドトラーザという注射薬も最近登場しました。こちらは、デュピクセントと同様にアトピーの原因となるTh2サイトカインをブロックする薬剤です。2週間に1回の注射になっています。

 上記に説明した薬剤以外にも、新薬の開発が進んでいます。また、薬によって副作用や値段、効果も異なります。アトピーでお困りの患者さんはぜひ、お近くの皮膚科専門医にご相談ください。

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