右から、通常品、トミカ&プラキッズ、トミカ博入場記念トミカのNSX-R(写真:森永卓郎)
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 隔週刊「トミカ歴代名車COLLECTION」は、タカラトミーが厳選した歴代名車を、その詳細を解説したマガジンとともにお届けするシリーズ。スポーツカーからはたらく車まで、毎号付いてくるトミカはオリジナルデザインで、これを集めると、唯一無二のトミカ・コレクションが完成する。

【写真】森永卓郎さんのNSX-R「トミカ組み立て工場」赤モデルコレクションはこちら

 2週間に一度の発売日には、マガジン巻末に収録されるリレーコラム「My car, My mini car」をAERAdot.にも配信。「ホンダ NSX-R」を取り上げた1月9日発売の17号のコラムは、経済アナリスト・森永卓郎による「NSX-Rのお気に入りモデル」だ。

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 初代ホンダNSXは、1990 (平成2)年にデビューしたミッドシップエンジンの2シータースポーツカーだ。F1レースで培ったホンダの技術を注ぎ込んだこのフラッグシップ・カーは高い評価を得て、2005(平成17 )年まで15 年間にわたって製造された。

 トミカでは、デビュー当初のNSXをモデル化した品番78 が大きな人気を集め、実車が3度目のマイナーチェンジをした2002(平成14 )年、品番81 で再登場を果たしている。

 マイナーチェンジ版なので、ボディ自体に大きな違いはみられないのだが、78 番のファーストモデルとの区別はすぐにつく。実車の ファーストモデルがリトラクタブル・ヘッドライトだったものを、3度目のマイナーチェンジで固定ライトに変更したからだ。その理由は、フロント部分の剛性を高めるためと、軽量化を図るためだったと言われている。

 トミカは、その固定されたヘッドライトをメッキパーツで表現しており、それが特徴となって、一見しただけで、初代NSXモデルとの違いがわかるのだ。

 最初に登場したNSX-Rの通常品は、屋根部分が黒、ボディは少しクリームがかった白色のモデルで、とても上品なカラーリングだった。 その後、人気の高かったNSX-R は、さまざまなバリエーションが登場。

 特にボクの印象に残っているのは、トミカ&プラキッズのレモンイエローと黒のツートンカラーのモデルだ。ボクは基本的に、発売と同時にすべてのバリエーションを購入しているのだが、トミカ&プラキッズは通常の玩具店ルートではなく、食玩系ルートで販売されたので、買い漏らしてしまった。後にネットオークションで購入して事なきを得たのだが、常に多方向にアンテナを張っておかないと、思わぬ取りこぼしをしてしまう。

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まだまだある愛着たっぷりのNSX-Rコレクション