ドジャースタジアムで行われた入団会見での大谷翔平(写真:アフロ)

「ロサンゼルス・ドジャースに入団すると同時に、メインのこのお二方と契約するという形ですし、そこがもし崩れるのであれば、この契約自体も崩れることになる」と大谷は語った。

 ドジャースを選んだ決め手を聞かれた大谷は、毎年ポストシーズンに進んで、ワールドシリーズも一度は制したドジャースの過去10年間を自分たちは成功だとは思っていないというウォルター氏など球団幹部の言葉を挙げた。

「それだけ勝ちたいという意志がみんな強いんだなというのは心に残ったかなと思います」

 地理的要因は全く考慮しなかったとネズ・バレロ代理人は語ったが、ロサンゼルスは気候が温暖なので、体への負担が少なく、二刀流を長く続けていくにも理想的な環境だ。

 契約の10年間で、二刀流をできる限り長く続けて、チームを何度か優勝に導くことができれば、米野球殿堂入りはもちろんのこと、「史上最高の野球選手」と評されるようにすらなるかもしれない。

ロサンゼルスは大騒ぎ

「『大谷翔平がドジャースの一員に!』と口にするだけで、ゾクゾクする」と人気コラムニストであるビル・プラシュキ氏は、ロサンゼルス・タイムズの動画で述べた。

 来季はひじのリハビリのため、打者としてだけの出場になる大谷は、おそらくムーキー・ベッツとフレディー・フリーマンというMVP受賞歴のあるスター選手に挟まれて2番を打つだろう。昨年の成績で見ると、メジャーで五指に入るであろう打撃力を誇る3人が並ぶというとんでもない打線だ。

 大谷のドジャース移籍が発表されるなり、ブックメーカーによる予想でも、ドジャースがアトランタ・ブレーブスを抜いて優勝候補筆頭に躍り出た。

「友人や家族からのテキストメッセージが鳴りやまないんだ」とプラシュキ氏。

「ロサンゼルスに住む誰もが大騒ぎしている。これは間違いなくドジャース史上、そしておそらく野球史上でも最も重大なフリーエージェント契約だ。ベーブ・ルースがドジャースに入ったようなものなのだから」

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