米チャートで3作連続1位を獲得した最新アルバム「★★★★★(5-STAR)」を想起させる星形のステージが出現(写真:田中聖太郎写真事務所提供)
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 韓国の8人組ボーイズグループStray Kidsが、10月29日、初の東京ドーム公演で4大ドームツアー「Stray Kids 5−STAR Dome Tour 2023」を締めくくった。その様子をレポートする。AERA 2023年11月20日号より。

【紅白出場!】Stray Kidsが味わった特別な瞬間(写真13枚)

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 10月29日、5万人もの観客で埋まった東京ドーム。巨大なヴィジョンにStray Kidsの8人、バンチャン、リノ、チャンビン、ヒョンジン、ハン、フィリックス、スンミン、アイエンがアメフト選手に扮した姿が映った。機敏に相手選手をかわし、ゴールに接近したかと思いきや、ポップアップで8人がメインステージに登場。一斉に悲鳴のような歓声が轟いた。

「Stray Kids!」という猛々しいシャウトが響き、JAPAN 1stAlbum「THE SOUND」に収録された「Battle Ground」からライブはスタートした。「誰にも止められない 仕留められない このままGo up」と、アイエンの伸びやかな歌声が響く。ファンの高揚感が伝わってきて、はやくもこの後に続くライブの熱狂を予感させた。

 その予感は的中した。序盤からフルスロットルで、代表曲「CASE 143 −Japanese ver.−」「神メニュー −Japanese ver.−」「ALL IN」とヒット曲を立て続けにパフォーマンス。

 だが、Stray Kidsは自分たちで作詞作曲とプロデュースを手がけ、革新的な楽曲を生み出しているグループだ。その真骨頂はここからだった。

「ここからの第2クォーターは皆さんが休む暇もないくらい盛り上げる」とハンが力強く宣言した後、約2年半前に見事優勝を果たしたKポップサバイバル番組「KINGDOM:LEGENDARY WAR」で披露した「WOLFGANG」と「MIROH」のステージを再現した。

一番の理解者でいたい

 続くソロ曲のブロックでは、ハンのギター、アイエンのピアノといった、自ら楽器を演奏する姿も見せるなど、8人それぞれが鮮やかに才能を見せつけた。

 チャンビンが「STAY(Stray Kidsファンの呼称)と一緒にスクワットをやりたかった」と告白すると、会場の5万人が一斉にスクワットを始めた。そんなシュールな光景が広がった後、チャンビンは「最近筋肉が落ちてきてるから、たんぱく質を食べないと」と言って鶏の胸肉を食べ始めた。

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