吉年結さん(右)と吉年海さん(撮影/戸嶋日菜乃)
この記事の写真をすべて見る

 AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2023年11月6日号では、夫が起業した広告会社吉デで取締役としてイベントのプロデュースを行う吉年結さん、地元の街再生プロジェクトに取り組む代表取締役の吉年海さん夫婦について取り上げました。

【この夫婦の写真をもっと見る】

*  *  *

夫32歳、妻28歳で結婚。二人で暮らす。

【出会いは?】同じ職場の先輩後輩で、妻が新卒入社した際の初めての仕事で担当が一緒に。当時は本当にただの先輩後輩の仲。

【結婚までの道のりは?】出会いから交際まで4年。2人とも退職し、夫は起業、妻は転職し2年ほど全く連絡をとっていなかったが、いきなり夫から連絡があり、久しぶりにご飯に行き、意気投合。夫から告白し、交際スタート。それから5カ月で結婚。

【家事や家計の分担は?】半々。炊事は妻、洗濯・掃除は2人で気づいた方がする。財布は別々で、家計は2人の共有クレジットカードで精算。

妻 吉年結[29]吉デ 取締役

よどし・ゆい◆1993年、東京都生まれ、福井県育ち。2017年に金沢大学卒業。大広を経て現職。広告会社の経営で、イベントやプロモーションにおけるプロデュース、ディレクションを行う

 夫は以前の職場の先輩でした。私は転職、夫は独立して2年たったある日、突然連絡が。「久しぶり」って感じで盛り上がって一緒にご飯を食べました。

 10日後ぐらいに再び会ったら、花束付きで告白されました。驚くほどの熱意に押され交際が始まりました。

 夫はどんなことにも一つ一つ丁寧に時間をかけて向き合うタイプ。人との関係でもそうだし、物も大切に使います。せっかちで効率優先の私はしょっちゅうせかしてしまい、けんかになることもあります。

 でも、そんな真面目さやひたむきさが夫のいいところだとわかっています。公私問わず夫のことを頼りにしている人はものすごく多いです。私のことも大切にしてくれるし、ことあるごとに花束を贈ってくれます。

 今は夫の会社で夫の地元の街再生プロジェクトに一緒に打ち込んでいます。どんなことも二人でやったほうがうまくいくんです。夫は私の魂の片割れ。なくてはならない存在です。

次のページ