出世作「バベル」に出演した際の菊地凛子(2006年)

女性の悪役を演じきれる俳優は少ない

 14年には、音楽家の菊地成孔のプロデュースで「Rinbjö(リンビョウ)」を名乗り、音楽に挑戦。菊地成孔は「移動中の携帯に電話がかかって来て『菊地凛子です。音楽がやりたいんでプロデュースしてください』と言われ(中略)『どんな風にしますか?』と聞くと『とにかくエロくてグロいので』と仰った」(「CINRA」14年10月15日配信)と振り返っていた。「戒厳令」というデビューアルバムのタイトルも、そうした彼女の性格に合わせたものなのかもしれない。

「13年公開のハリウッド映画『47RONIN』で初の悪役に挑戦した際は、同じく悪役を演じた浅野忠信がインタビューで『僕らは日本の芸能界でもアウトサイダーな2人。だから悪役にちょうどいい』と話し、菊地を高く評価していました。『鎌倉殿の13人』でも、主人公・北条義時の悪妻を演じる姿に注目が集まりました。女性の悪役というのは、実は一番難しく、演じ切れる俳優は少ない。日本の映画・ドラマ界で今、菊地さんは悪役でもっとも輝く俳優ではないでしょうか」(民放ドラマ制作スタッフ)

 そんな“アウトサイダー女優”の菊地は、プライベートでは15年に結婚。お相手に選んだのは、12歳年下の俳優・染谷将太だった。

「共通の知人だった森山未來のダンス留学に向けての送別会で出会ってから結婚まで、終始、菊地が積極的だったと報じられていました。入籍も、34歳の誕生日を控えて、年齢差がひとまわりになる前に入籍を急いだとも。ちなみに、年下の男性との結婚を勧めたのは大先輩の桃井かおりだったそうです。飲み仲間だという桃井が、入籍も出産もしなかったことを後悔する姿を見て、結婚について考え始めたと報じられていました」(週刊誌の芸能担当記者)

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夫・染谷将太との相性はバッチリ