定期預金の金利を引き上げる銀行は増えるか

 豊田さんによれば、個人年金保険や学資保険、終身保険といった、これまでの低金利下で保険会社が販売を控えたり、予定利率が抑えられたりしてきた商品の販売再開や予定利率の回復なども期待されるという。

 また個人向け国債のうち、長期金利の動向に合わせて半年ごとに適用利率を見直す満期10年の「変動10年」にも注目度が集まりそうだとしている。

 日銀の今回の政策変更は「微修正」にとどまったとする見方は多い。しかし、緩和策からの「出口」や正常化に向けて一歩近づいたと受け取れる面もある。豊田さんが言うように、金利のある世界では資産運用の選択肢は広がる。金利の上昇にどう備えるか、改めて考えたい。

(AERAdot.編集部・池田正史)

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