【タイプ4】しびれ・痛みがある 血行不良タイプ

 体内で作られた熱は、「血」の流れによって全身に運ばれています。そのため、食の不摂生やストレス、不規則な生活などでドロドロ血になると、血流が悪化して熱が行き届きにくく、冷えやすい状態に。

 冬は寒さで血管が収縮し、さらに血流が悪化しやすいので注意が必要です。適度な運動、十分な睡眠、バランスの良い食事など、生活習慣の改善を心がけて血流をスムーズに保ちましょう。

<気になる症状>
冷え、しびれ、痛み(頭痛、関節痛、腹痛、生理痛など)、血圧が高め、唇や爪の色が暗い、しもやけ、舌の色が暗い、舌にお斑・お点(シミのような黒ずみ)がある
☆動脈硬化症、高脂血症、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの人も参考に。

<食の養生>
温性、辛味の食材で血流をサラサラに。
紅花、よもぎ、ターメリック、らっきょう、玉ねぎ、青魚(いわし、さば、さんま)、そば、  玄米、納豆、紹興酒など

血流をサラサラにする温性の食材、いわし

暮らしの養生

● 冷たい飲食は控え、“温かいもの”を取るよう意識して。
● 過度なダイエットはNG。バランスの良い食事で陽気と血を養いましょう。
● 質の良い睡眠を取って、日々の疲れを残さないように。
● ウオーキング、ヨガ、太極拳など、適度な運動習慣で陽気や血を巡らせましょう。
● 冬は暖かい服装を。首、手首、足首の開きは冷えのもとなので、外出時はマフラー、手袋などでカバーしましょう。
● シャワーで済ませずお風呂につかって。よもぎ、紅花などの薬湯も身体が温まるのでおすすめです。

適度な運動習慣(ウオーキング、ヨガ、太極拳など)を生活に取り入れましょう

監修:菅沼 栄先生(中医学講師)

監修:菅沼 栄先生(中医学講師) 1975年、中国北京中医薬大学卒業。同大学附属病院に勤務。 1979年、来日。 1980年、神奈川県衛生部勤務。中医学に関する翻訳・通訳を担当。 1982年から、中医学講師として活動。各地の中医薬研究会などで薬局・薬店を対象とした講義を担当し、中医学の普及に務めている。 主な著書に『いかに弁証論治するか』『いかに弁証論治するか・続篇』『漢方方剤ハンドブック』(東洋学術出版)、『東洋医学がやさしく教える食養生』(PHP出版)、『入門・実践 温病学』(源草社)など。

本記事は、イスクラ産業株式会社が発行する中医学情報誌『チャイナビュー』より、一部改変して転載しました。同誌は日本中医薬研究会の会員店で配布しています。

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