来年のデビュー40周年を前に、約9年ぶりのオリジナルアルバム「DEVOTION」のリリースや全国ツアー等、精力的に活動中。右から小室哲哉、宇都宮隆、木根尚登

 時代を超える名曲がある。TM NETWORKの3人が、今も愛され続ける自身のヒット曲「Get Wild」や音楽について語り合った。AERA 2023年11月6日号より。

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 アニメ「シティーハンター」の新作映画「劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)」のエンディングテーマはTM NETWORK最大のヒット曲「Get Wild」。テレビシリーズのエンディングテーマとしてリリースされてから約36年、シティーハンターと共に時代を超えて愛され続けている。

小室哲哉:最初のテレビシリーズの頃からずっとGet Wildは評判が良かった。例えば「オールナイトニッポン」のジングルのように長寿番組には定番の音楽があったりするので、長く使っていただくことに違和感はありませんでした。劇場版でもエンディングにGet Wildを使うことでテレビシリーズとの関係性を強調する役割は大きかったと思います。ただ、オープニングテーマでなくエンディングテーマのGet Wildがずっと求められるところは不思議だなと。

宇都宮隆:アニメ本編が終わってから曲が流れ出すのではなく、終わる寸前に流れ出すのはうまいと思いました。Get Wildはその使い方が成立するイントロだったことも大きい。

10代・20代が客層の中心のアニメフェスで「Get Wild」を演奏し、大歓声が上がったことで若い世代への認知の高さを実感した(撮影/山下深礼)

Z世代も支持

 2019年に「劇場版シティーハンター〈新宿プライベート・アイズ〉」が公開されたタイミングでSNSでGet Wildを退勤時の動画に使用した「Get Wild退勤」がはやり始めたこともあり、Z世代にも支持される楽曲だ。

宇都宮:ごくごく一般の若者がGet Wildを動画に使っている。見ていて不思議な感覚を覚えました。

小室:バズらせることはなかなかできることではない。最初に「Get Wild退勤」を思いついた人はすごいと思います。

宇都宮:8月に「Animelo Summer Live 2023 -AXEL-」にシークレットゲストで出演させてもらって、10代と20代がほとんどの客層の前で恐る恐るGet Wildからライブをスタートさせました。すごく盛り上がって一緒に歌ってくれたお客さんも多く、「本当に若い世代も知ってるんだ?」と驚きました。今行っているツアーでも、最前列に制服を着た中学生くらいの子がいて、かなり乗ってくれてました。

木根尚登:そうだよね。あれは嫌々連れてこられた感じではなかったので(笑)。

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