そう1年は1サイクルなのだ。
季節の変化に伴って、痩せたり太ったり汗をかいたりかかなかったり体も刻々と変化して、それがクルリと一周巡って良いバランスを得ることができる。なので肝心なのは、それぞれの季節をちゃんと味わうこと。暑い時は暑さを味わい、寒い時は寒さを味わう。それが結局は健康を保つことにつながるんじゃないでしょうか。
そんな我がエアコンのない暮らしもとっくに10年を超えた。大変でしょうと今も言われ続けているが、もちろん今回の夏は全く大変だったんだが全体としてはすこぶる健康である。顕著な例としては、基礎体温が35度台から36度台半ばになった。絶対流行ることはなかろうが、このマイ健康法は案外間違いないと思う今日この頃である。
※AERA 2023年10月30日号
稲垣えみ子
稲垣えみ子（いながき・えみこ）／1965年生まれ。元朝日新聞記者。超節電生活。近著2冊『アフロえみ子の四季の食卓』（マガジンハウス）、『人生はどこでもドア リヨンの14日間』（東洋経済新報社）を刊行
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