「先発投手ではDeNAで10勝を挙げたバウアーを獲りにいくはず。過去のDV等の諸問題はクリアしたとはいえMLB球団は獲得に動きにくい。本人は日本でのプレーを希望していると言われ、高額年俸などの諸条件を考えるとソフトバンクが有力」(MLBアジア地区担当スカウト)
チームは投手陣に問題を抱えているのは明白だ(救援防御率2.68はリーグトップだったが先発防御率3.63はリーグ5位)。今シーズン、先発投手では米国帰りの有原航平、42歳の和田毅が奮起したが、開幕投手を務めた大関友久が離脱し、石川柊太や東浜巨も安定感を欠いた。バウアーが加わることでチーム勝利数の大幅な上積みが期待できるだろう。
「外国人野手は今季の失敗を踏まえNPBで実績ある選手に触手を伸ばしそう。巨人からロッテへ移籍して存在感を発揮したポランコ、ヤクルトで孤軍奮闘したサンタナの2人には興味があるはず。好条件を提示すれば移籍の可能性はある」(スポーツマネージメント関連会社関係者)
ポランコ、サンタナはともに守備面での不安がつきまとうがDH制のあるパ・リーグなら問題ない。ソフトバンクは2016年オフにデスパイネ、昨オフにオスナと過去にロッテで活躍した助っ人を獲得した過去もある。ヤクルトもここ何年かで複数年契約を結んだ日本人選手も多く、資金面での不安も囁かれる。オファーの条件次第ではいずれの選手も移籍の可能性があるだろう。
「右の強打者不在が最後まで響いた。山川穂高(西武)、中田翔(巨人)という球界を代表する右のスラッガー2人がFA権を行使する可能性がある。両選手ともパ・リーグでの実績は抜群、水面下での調査は早い段階から進んでいるだろう」(在京球団編成担当者)
山川は女性問題で公式戦出場停止処分を受けたが「故障者特例措置」で国内FA権利を取得する見通し。中田は昨年オフに巨人と年俸3億円(推定)の3年契約を結んだが1年ごとに契約を破棄できるオプトアウト条項が含まれ、FA権を行使する権利を持つ。ともに去就が不透明となっており、補強ポイントともマッチするソフトバンクは最適な新天地候補かもしれない。