去就が注目されるDeNAのバウアー
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 ソフトバンクがクライマックスシリーズ(CS)第1ステージで敗退した。昨季終了後に大型補強を敢行し、絶対的な優勝候補と目されていたが、レギュラーシーズンでも勝率がギリギリ5割を超える程度とまさかの苦戦を強いられた。

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 優勝が至上命令となる来季へ向け、今オフは昨年と同様に大きく動くとも見られ、またしてもストーブリーグの主役になりそうだ。

 10月16日、ロッテとのCS第1ステージ第3戦(ZOZOマリン)は延長10回表に3点を奪うも、その裏に4点を取られてのサヨナラ負け。球史に残る逆転劇を演出してシリーズ敗退を喫したことで今後の方向性は決まったとも言える。

「偏ったチーム編成の限界を見た。先発投手が揃わず打線は左打者で組むしかなかった。今季を象徴するような負け方で今後を考えさせられた。リーグ優勝奪還、そして日本一への返り咲きには、適切な戦力の上積みが必要でしょう」(ソフトバンクOB)

 先発投手は規定投球回に到達した選手が0人という信じられない状態。野手は右打者不足が顕著で、CS第3戦でも、先発登板したロッテ左腕の小島和哉相手に1番から5番まで左打者を並べざるを得なかった。また、デスパイネら野手の助っ人4選手が合わせて1本塁打と全く結果を残せなかったのも響いた。

「四軍制など球団は育成方針を打ち出したが目先の結果との両立も必要。補強に頼るのも理解できるが今季はチーム編成に失敗した典型例。課題、問題点を洗い出して的確な選手補強が求められる」(ソフトバンク担当記者)

「昨オフには総額80億円と言われる大型補強を敢行したが結果が出なかった。球団ビジネスは結果が伴わないと、見返りも減少してチームにとって何より痛い。来季は絶対に優勝という目に見える結果が求められる」(スポーツマネージメント関連会社関係者)

 CS敗退とともに藤本博史監督の退任、そして外国人野手4人の退団がすぐさま発表された。来季の指揮官として球団の“レジェンド”小久保裕紀二軍監督の昇格が濃厚と見られているが、チームの弱点を補強して“ルーキー監督”サポートをすると予想される。

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“バウアー争奪戦”の有力候補か